2024年8月12日号

CD「海よ哭け」
「無言館」館主・窪島誠一郎さんにインタビュー
音楽センターからリリースされたCD「海よ哭け」については、本紙7月1日号と8月5日号の「スポットライト」(6面)でご紹介しております。
まずはこちらでダイジェスト版をお聴きください。
最初の波の音は、今年の3月11日に浪江で収録されたそうです。
こんなこだわりのあるCDには、窪島さんの渋い声の朗読、普天間かおりさん大須賀ひできさん、そして井上鑑さんボーカルの3曲が収められています。特に「枯れない花となって」は、これまでの「うたごえ」とは違った雰囲気がいっぱいです。音楽センターらしい企画の1枚です。
今号では、このCDについて窪島誠一郎さんにインタビュー。面白いのは、4面で語られている井上鑑さんとの出会い。YouTubeでのダイジェスト版を聞きながらお読みください。そして、CDをお買いになってゆっくりとお聴きになってください。
作曲・歌 井上鑑さん 歌 普天間かおりさん 歌 大須賀ひできさん


上田市にある無言館 CDジャケットの裏に、〝イーゼルの丘〟イラスト

歴史を語り継ぐ
札幌市内のの石狩川水系に山鼻川という川が流れています。その河川敷公園に「藻岩発電所建設工事労働犠牲者の碑」が建っています。1936年から3年間の工事に従事した労働者は4000人。過酷な労働条件にさらされており、犠牲者は80名を超えています。死亡者は朝鮮人5名を含む34名と記録されています。その儀礼者を慰霊する碑で、1994年6月に建立されました。
今年は、慰霊碑ができて30周年。この場所で追悼会が開催されました。
北海道合唱団では「涙雨」(国田洋治作詞 木内宏治作曲)を演奏。この曲は1992年に上演された市民劇場の公演「今も聞こえる藻
岩の叫び」の中の1曲。作詞の国田洋治さんは、地元で街歩きサークル、地域の歴史研究会などに携わって、Xでの自己紹介では、頼まれても、断るのが下手な性格で、地域民生委員とか色んなボランティアをしてます、と述べておられる方です。
堺大空襲犠牲者殉難地追悼会で、うたごえサークルぐみの木は「君死にたまふことなかれ」などを演奏しました。
先の戦争で堺市は4度の空襲をうけており、特に7月10日未明の大空襲では罹災人口7万人を超える大参事に。
今朝(8/2)のNHK朝ドラ「虎の翼」で「総力戦研究所」という史実が語られていました。ドラマの主人は、女性初の判事、三淵嘉子がモデル。東京地裁では「原爆裁判」を担当。「原爆投下は国際法違反」と、日本の裁判所では初めての明言をした方です。
「総力戦研究所」では開戦の3カ月前に「日本必敗」の結論を出しますが、当時の政府は「日露戦争だって勝てる見込みがあってやったわけではない」という理屈で戦争に突き進んでいったのでしたね。
歴史に「もしも」はありませんけど、明治のころから格段に進化していたであろう当時のシンクタンクの研究に傾聴していれば、堺市など、日本各地での大空襲の悲劇はなかったのでしょうね。

2024全国教育のうたごえ祭典inみやぎ
8月25日(日)
語り継ぐ平和と希望の音楽会
~生命かがやく未来へ~
日立システムズホール仙台コンサートホール今年の教育祭典は8月23日~25日に宮城県で開催されます。
初日は震災時に対比的な状況だった石巻市大川小学校と門脇小学校見学のフィールドワーク。
2日目は22団体が参加予定の合唱発表会。

 

合同演奏曲練習 「こころのつばさ」作曲の武義和さん、
Team大川代表・只野哲也さんと練習会

一期一会のふれあいコンサート
男声合唱団昴
創立24周年記念に大阪から琵琶湖畔に出前コンサート。
きっかけは地元に住む団員が「昴」の演奏を地元でも、と誘致した形に。地元の水輪サークル、大学の先生が協力して実現しました。
会場はホテルの大ホール。写真のとおり、椅子一つとっても豪華な雰囲気です。
水輪コーラスとの合同演奏「川の流れのように」 水輪コーラス「いのちの歌」ほか

東京→広島コース
小雨の中岸和田市に入り、いずみの森合唱団の方はお二人で3曲演奏。
先号では4人の演奏とご紹介しました。そういえば、かかり以前、滋賀の方がスマホ伴奏で一人で演奏、という投稿もありましたね。
東京→広島コース
神戸の雨模様。
通し行進者の大村美恵さんはJMITU・愛知電通のうたごえのかた。各地でご自慢ののどをご披露されているようです。
なお、大村さんのスピーチを聞いた京都の方創作曲にしています。
東京→広島コース
次は広島入り、という岡山では、岡山合唱団の方からの寄稿。お天気のほうも猛暑がぶり返してきたようです。「私一人が参加しても世の中、何も変わらないかも知れない」と、みんながそう思ったら、そうでしょうけど、まずは一人の方がそう思わないと、そうはならないでしょうね。こちらの方の貴重な一歩です。ありがとうございます。
沖縄→長崎コース
出発式はポツリポツリの雨模様。出発したら青空。タイミング的にはばっちりですけど、楽器には雨が、行進には暑さが大変だったでしょうね。
北海道→東京コース
7月後半の千葉県は連日体温を超える暑さが続いていました。
そのため、こちらでも行進は中止に。式典では写真のように地元の「この指とまれ」の皆さんが演奏とリードを。


地域実行委員会から
5つ目の地域実行員会のご紹介は小城・多久から。
小城市は、佐賀市の西隣、佐賀県のほぼ中央に位置します。
さらにその西側が多久市になります。
この地域でも盛んにうたごえ喫茶を開催して、祭典の宣伝活動に力を入れています。
今回の佐賀での特徴は、いろいろな関係者を巻き込んでいること。
ここでも、その様子を8面でお読みください。

2001年に佐賀で「平和の旅へ」が初演されました。以来、各地の学校などで演奏活動を続けています。そこで聴いた方が、今は歌い手として届ける側に。そんな方からの「風だより」です。

やっぱり歌いたい
合唱団サボテンといえば、1979年に60歳前後の働く「おばさん」たち約20人によって結成されましたが、コロナ禍で会員減もあり、昨年惜しまれつつ解散。
でも、名古屋青年合唱団の方が「楽しくうたおう会」を提案して、楽しく歌っています。サークルは解散したけどやっぱり歌いたいという要求は強いようです。そして・・・

生駒サークル樫は5年ごとに開催してきたコンサートを、今回は「45周年&うたう会」に。
上記のHotLineでもご紹介してますが、合唱団・サークル活動は大変でも、うたう会なら気軽に、気楽にできるね、ということでしょう。また、樫のようにハイブリッド型もこれから増えてゆくかもしれませんね。
音楽センターもうたごえ喫茶歌詞集「828」を発売して以来13年以上たつのですから、そろそろ、こういう時世に合わせた新商品を企画したらいいんでしょうけどね。
神奈川のうたごえは川崎市の中原革新懇談会の総会で開幕演奏。今後、神奈川のうたごえは75周年記念祭典を企画・計画していることから宣伝活動のカットオーバーとして神奈川の協議会全体として取り組んでいます。

ウインドバスカーズ
埼玉アコーディオングループ
第13回定期演奏会
時代をつなぐ風たちの詩
6月30日
さいたま市プラザノース・ホールまるでクイーンのフレディー・マーキュリーですね。

合唱団白樺団長だった中山英雄さんが7月12日結腸がんのため逝去されました。
享年90歳。
謹んで故人のご冥福をお祈りいたします。今号7面で、合唱団白樺運営委員長井澤武二さんの追悼文を掲載しております。

連載1386回
ようやくの帰京
8/12~19
幸せなら手をたたこう
後援申請却下?
舟橋幹雄
日本のうたご全国協議会副会長
生命の木、空へ
岩井規子
京都ひまわり合唱団・乙訓教職員合唱団杉の子クレッシェンド
差別を知り差別をなくす
お母さんが一緒
山形ごっつぉラプソディー
片桐康子作詞作曲
試聴はこちら

中島みゆきの「あたいの夏休み」
京都・黒田愛子