2022年10月10日号

国民の心と財産無視の国葬は反対
集会に参加した小室等さんが「死んだ男の残したものは」を歌いました。4番の「平和一つ残せなかった」がピッタリのあべ元首相へ送る歌ですね。
「国葬」当日、9月27日の国会前には、13時~16時半まで東京のうたごえが続々と集まる参加者の出迎え、送り出し演奏。
内モンゴルから来ていた2人が「歌がすごく上手ですね!感激しました!ユーチューブで世界に発信します」と歌っている様子をドアップで写していました!
頑張っているね!うたごえ素晴らしい!とカンパをしてくれた方は地方からきました!とこぶしを振り上げました。
集会の訴えを聞いているスピーカーの前で警官3人、ハンドマイクで誘導していて、その声がうるさく参加者に聞こえづらくなり、思わず「トークを聴いているのにうるさいよ!」と本気で抗議した、うたごえの仲間に回りの参加者も抗議!警官も「分かった、分かった」とハンドマイクを使わなくなりました。
以上、調布狛江合唱団の鈴木さんの実況中継でした。
雨の広島。広島県知事、市長も「国葬」に参加。国と地方の税金の二重取りじゃけんの、と広島のうたごえ。
参加を見合わせた知事さんは4人。静岡の川勝知事と、沖縄の玉城デニー知事。長野、宮崎も。
3週間にわたって開催された「国葬に反対する市民集会」。6割の人が反対するといっても、賛成派もいるわけで、その対応には座学も必要。ということで、最初に講演会で学び、当日は、座行動(?)、座り込みですね。
山形市では「国葬」前日に県都集会が開かれ、山形センター合唱団員が参加。
こちらも前日アクションで最後の宣伝行動をJR福井駅前で。うたごえ出身の市会議員さんと「ケサラ」を演奏。「俺たちの人生は、平和と自由求めて・・・」。こちらもピッタリですね。
あべ元首相が「数々の実績がある」と自画自賛してますが、私たちにとっては「数々の悪行」としか。その中でも「教育基本法」の改悪は最悪!と教育のうたごえの宮城紫金草合唱団。「一本の鉛筆」で「国葬反対」と書いたのでしょうか?

演奏・創造交流

9月3日、富山・クロスランドおやべメインホール、ゆずりんとのコラボコンサートが開催されました。まだ残暑も厳しく、コロナ禍も。それでもこのコンサートを待ち望んでいた人が多かったようですね。
写真をみると、フルート、オカリナ奏者、主役のゆずりん以外はみなさんマスク着用。
まだまだ、要注意なのですね。
東京で先週開催されたある女声コーラスですが、マスクなしで演奏してました。多分、参加者が事前にPCR検査や抗原検査を行い、感染していないことを確認したうえでステージに乗っているのでしょう。
先週号のオーストリアの糸電話では、検査キットが無償提供さているということ。
日本では、PCR検査無料というのは、東京など一部の自治体のみ。近隣の神奈川、千葉、埼玉ではまだまだ。
抗原検査に至っては、薬局で1650~1980円程度で買えますが、在庫切れの薬局も。
私たちの文化活動もマスクなしで思いっきり歌えるまではまだまだ道は厳しいようですね。
すいません、話がずれて。詳しいコンサートの様子は4面で。

川越アコーディオンサークル たんぽぽ
平和の祈りを込めて
9月4日 埼玉・川越西文化会館
こちらは合奏ですので、飛沫が飛ぶ心配がないですね。マスクなしでも観客の皆さんは安心でしょう。

女声アンサンブル
KIPLYU
2ndランチコンサート
9月4日 神戸酒心館ホール
全国合唱発表会小編成の部で金賞受賞の常連さんは創立15周年。
この日は、母体となる神戸市役所センター合唱団と女声コーラスゆずり葉が友情出演。
ということは、この3人さんは休む間もなくステージに、だったのですね。お疲れさまでした。

3年ぶりの開催にこぎつけた大阪の合唱発表会。
それでも、9月19日に予定していた交流・小編成・創作の部は台風のため中止。そういえば、何年か前にも台風にやられたことがありましたね。
コロナ対策としては、各部門ごとに総入れ替え方式を採用。
本来的には、お互いの演奏を聴き合いましょう、というのが発表会ですから、コロナ対策第一としたのですね。
またマスクの話ですけど、昨年の全国合唱発表会で策定されたコロナ対策では合唱団員のマスク着用を義務付けてます。今年も特に変更されてませんので、当分は、合唱団にとってはつらい時期かもしれませんね。
でも、これ逆にとって、マスクを突き抜ける声量を訓練することが求められているのですね。
愛知県の合唱発表会の前に、9つのブロック毎に地区予選が行われます。
それぞれの実行委員会は、このチャンスにうたごえサークルのない市町村でも参加者を求めて活動をしています。
その一つがこの写真。普通のお琴のハーフサイズ。
10年前、広島で開催された「全国交流会」ではいつもの部門に加えて、器楽・バンド交流の部、郷土芸能交流の部がありました。さらに、交流の部は3つ、小編成の部も2つあり、全部で12部門+オリジナルコンサートという構成でした。
いまはコロナ禍でそこまで幅広い取り組みはできないでしょうけど、器楽や郷土と合唱のコラボがもっと進むと楽しいでしょうね

初演「銀色の翼にのせて」
2022日本のうたごえ全国交流会in愛知で開催される12月4日の特別音楽会。
ここで初演となる合唱組曲「銀色の翼にのせて」が話題になっています。その練習・準備も着々と進んでいます。
今号8面の第二特集では、「銀の翼にのせて」の制作にかかわった尾関記久子さんに話を伺いました。
合唱組曲「銀の翼に乗って」
作詞:クローバー
作曲:篠田昌伸
本番指揮:山本高栄
本番ピアノ:尾関記久子
12月4日(日)14:30開演
日本特殊陶業市民会館フォレストホール
クローバーというのは、名古屋青年合唱団の創作グループのこと。このグループについては詳しく2020年11月9日号8面でご紹介しております。
この記事を寄せていただいたクローバーの中山小夜子さんは、当時、創作の目標として「林学さんのような曲を創りたい」ということでした。
その題材として取り上げていたのが鬼頭恭一。
作曲家を目指していた東京藝大の学生が航空部隊に入隊して、終戦前に事故で亡くなります。
この企画の段階で尾関さんはいろいろとお手伝いをしてきました。
その一つが、作曲家の紹介という大役。
尾関さんの大学の恩師が自宅で行った発表会に来ていた「やたらに上手な小学生」がこちらの篠田昌伸さん。
毎日新聞とNHKが主催する日本音楽コンクールの作曲部門で1位になったのは2006年のこと。
戦争ものには初挑戦という篠田さんの作品は楽しみです。


あめあがりコンサート2022
10月30日(日)16時
ルネこだいら大ホール

今回の注目点は2つ。
2020年4月に完成した終戦・被ばく75年委嘱作品「風の旅」(詩:ドリアン助川、曲:寺嶋陸也)のお披露目。コロナ禍で歌うことも集まることもできませんでした。

二つ目は、本紙2022年6月20日号でお伝えした同団のウクライナ侵攻NO・うたごえアクション。一緒に駅頭に立ってウクライナの現状を訴えたオペラ歌手、オクサーナ・ステパニュックさんがゲスト出演します。

岩田誠古希祈念コンサート
10月9日(日)13時半
灘区文化センター
神戸青年合唱団などで歌っている岩田誠さんが70歳記念コンサートを開催。
うたごえ喫茶でボーカルを担当している関係で当日のプログラムも多彩に。

小林康浩さんありがとうコンサート
10月30日(日)14時
仙台国際センター

2020年に急逝された小林さん。
これまで各地で「ありがとう」コンサートが開催されてきました。
今年は3回忌ということもあるのでしょうか、地元で入念な準備を経て開催の手筈が整っています。

昨年の一回忌では、CDブックと楽譜集が刊行され、改めて小林康浩さんのすごさ、すばらしさを再認識しました。
今年の7月に広島で開催された広島合唱団・ナッパ―スのジョイントコンサートでも小林作品の「白鳥のうた」がコンセプトになるなど、根強さがある小林ワールドです。

学ぶ喜び・働く生きがいを求めて
その2
前号に続き、藤野高明さんの講演から。
視力障害、両手が使いないという二重苦にも拘わらず、盲学校に入学、卒業後は盲学校の先生に。
さらに、中田進先生の関西労働学校で学ぶことも続けています。

前号で紹介した点字との出会いのきっかけになった「命の初夜」という本ですが、藤野さんは読むことはできませんので、看護師の方に読んでもらったそうです。その方と結婚して、これも先号でご紹介したお孫さんにも支えられています。


  • よく読めばよくならないのがよくし(抑止)力
    桶川のジョー
  • 切札は自民・教(協)会葬る国民葬
    菅野章
  • 知らなかったわすれてくれは通さない
    都甲容子

皆さんからの投稿をおまちしております。


移動子ども食堂
子ども食堂は子どもの徒歩圏内に一カ所以上あることが望ましいと言われてます。ただ、福井市内では52の小学校区に対し、10カ所でしか開かれておらず、なら子ども食堂をお届けしようという構想から生まれた移動子ども食堂。
活動を広く認知してもらい、募金で支援を求めるためのテーマソングが福井のうたごえ合唱創作発表会で演奏されました。

保育合研のその後!?
本紙9月12日号でおつたえした保育合研。
合研初参加の開催地元・高知の方からののおたより。
大熊啓さんの「見上げた空から」が歌い手と聴き手の双方が感動する素晴らしい曲、と絶賛!

第42回平和のための京都戦争展
7月31日~8月7日
長浜バイオ大学京都キャンパス
あくまで平和な合唱団は混声合唱組曲「悪魔の飽食」を演奏しました。
ただ年々、合唱団員が減少傾向にあり、迫力のある演奏ができにくくなっているとのこと。
作曲者の池辺晋一郎さんがおっしゃっている「この曲を歌う必要のない社会が来ることをねがっている」のは待ったなしの現状ですね。

連載1303回 歯磨き
10/10-10/17
ロマンス
文学が花咲く社会に-ロシア
田中嘉治
日本のうたご全国協議会会長
(62)長崎は今日も雨だった
永遠のみどり
杉山吉隆
京都・合唱団みなみ風男声合唱団すばる
成熟したアーティスト
リナ・サワヤマ
3つの鐘
ニルマーネルよ咲き誇れ
山岸千代栄作詞/藤村記一郎作曲
試聴はこちら

カンカラ三線岡大介
栃木・味村節子