2022年10月24日号

戦争への道を止める百里一坪運動
12年前に、大々的に首都圏第3の国際線空港として期待され、初年度利用者81万人、5年後には100万人を見込んでいた茨城空港。
それが初年度20万人、2019年には78万人の利用客。コロナ後は20万人まで落ち込んでいます。
ここは、自衛隊の百里基地との共用空港。最寄りの駅がJR常磐線の石岡駅から10km。
交通の便も悪く、身内の自衛官からも「陸の孤島」と揶揄されているところです。
この空港の防衛庁の土地買収を拒んだ農民の「一坪運動」を今号1面・3面で取り上げています。
この写真のようにくの字に曲がった誘導路になっています。
一坪運動で、基地内に飛び地を確保して平和公園、平和農園、百里稲荷神社を造っています。
平和公園は、一番上の写真のように畳2枚で1文字の大看板を設置。
この小高い丘を「九条の丘」とよび、基地反対運動のシンボルにしています。
そういえば、沖縄の嘉手納基地を見下ろす丘を「安保の丘」と呼んでましたね。
百里に生まれ闘いを続ける梅澤さんは百里基地反対同盟・百里の会。父親の代からの反対運動を継承しています。 百里の会の会長、伊達さん。戦後海軍基地が農民に解放されたものの、1955年にふたたび自衛隊が誘致をはじめています。
この写真は、おなじみの北海道矢臼別の自衛隊演習場建設反対現場。
各地での自衛隊基地拡張・整備が進んでおり、今年9月に日本の安全保障上、重要な土地の利用を規制する法律、通称「土地利用規制法」が施行されました。 正式名称は「重要施設周辺及び国境離島等における土地等の利用状況の調査及び利用の規制等に関する法律」。
この法律は2010年頃から、自衛隊基地周辺や、北海道の山林などを外国資本が買いあさっているという報道が相つぎ、そうした事態に対処するために昨年法制化されたものです。そもそも外国資本による買収という実態自体がないとの指摘や、過度な私権制限につながりかねないという重大な問題を含んでおり、旧あべ政権以来の戦争する国造りの一部がここでも、私たちに身近なところで迫って来ています。

「ぞうれっしゃ」に出会って、現在、文化・音楽活動に携わっている方の話は、よく本紙の紙面を賑わせております。今号8面の第二特集では長江真弥さんをご紹介。
長江さんは小学生のころ、母親が新聞記事で「ぞうれっしゃがやってきた」をうたいませんか、を読んで、「親と子のみどりの杜合唱団」に弟と一緒に入団しました。
高校時代から音楽科・声楽専攻して、国立音楽大学で音楽学部・演奏学科を卒業。
子どものころの体験が青年時代の礎になったのですね。
そして、現在ではフリーでの音楽活動として、「介護施設への音楽療法コンサート」「病院コンサート」等を音楽仲間と展開しているそうです。
そのひとつが古巣の「親と子のみどりの杜合唱団」の指揮・指導で里帰りをされています。
その縁もあり、12月の日本のうたごえ全国交流会in愛知で、青年のステージに携わることになっています。
その間の経緯について8面で詳しくお伝えしております。
12月4日(日)にフォレストホールで開催される特別音楽会の「未来拓くチカラ」青年のステージでは「HEIWAのメロディー」が演奏されます。
今の時代、青年の思いを1~2曲で歌いあらわせないとして、11曲のメドレーで構成。
HEIWAの鐘 の他
怪獣のバラード
上を向いて歩こう
Tomorrow
愛は勝つ
ひとつのピース
などいろいろなジャンルから思いを紡ぐようです。

各地の祭典から
2022北海道のうたごえ祭典inあさひかわが9月17,18日に開催されました。
映像とステージを組み合わせた「いのちと大地のハーモニー」は、この写真のように素晴らしいものだったようです。
この技術が来年の日本のうたごえ祭典でも再現されるのが楽しみになる4面の投稿です。
第55回山形のうたごえ祭典~みんなで創る音楽会~が9月25日、山形市遊学館ホールで開催されました。
詳細は4面投稿に詳しく掲載されていますが、面白いと思うのは、おなじみの「故郷」を会場のみなさんと一緒に手話で。題して、手でうたう、こころでうたう。
すばらしいキャッチフレーズですね。

地域・産別うたごえ祭典
11月6日に加古川で兵庫のうたごえ祭典が開催されます。2025年には日本のうたごえ祭典が開催されることも決まり、3年後を見据えて、うたごえ内部だけでなく、広く全県での取り組みになるような意気込みを感じる3面記事です。
医療のうたごえ全国祭典が京都を起点にオンライン開催されます。
医療関係者は、コロナ禍で活動が制限されていることもあり、この3年間に培われたオンライン技術をフル活用して行くということでしょう。
全国各地でオンライン取り組みの勉強がすすんでおり、10/17号でご案内したZOOM勉強会もその一つ。10月29日に開催されますので、この機会におひとついかが。詳細は10/17号3面です。

9月17日に神戸市立西区文化センターで開催されました。
フィナーレは電気通信労働者の風雪を耐えた想いの合唱構成で「雪割草」(寺澤伸輔曲)「風よ伝えて」(村上周二曲)が全国合同で歌われました。
来年は埼玉で開催予定です。
このオレンジ色のたすき。
JAL争議の新たな闘いを支援する企画で、闘争を継続するJHU(JAL被解雇者労働組合)合唱団らの合同ステージ。「あの空へ帰ろう」などが歌われました。

9月24日、25日、大阪・高槻現代劇場で開催されました。
24日は合唱創作発表会。
台風15号の影響で、時間通り来れない団体も。しかし、最終的に全団体が揃って日ごろの成果を発表し合いました。
ゲストはヴァイオリンの松野迅さん。「荒木栄の思い出」(外山雄三作)をユーモアたっぷりの語りで演奏。後半の合同演奏「白鳥の歌」にもヴァイオリンで参加。この小林康浩作品が初めて松野ヴァイオリンとの共演になりました。
松野迅さんといえば、FM成田で「ピースリー・ミュージック」を担当。10/13(木)にはゲストに高田龍治さんが出演。その様子は、音楽センターのYouTubeチャンネルで「再放送」されますが、準備にちょっと時間がかかるのが難点。気長にお待ちください。

職場のたたかい・通信
東京高裁前の一コマ。
手前から、当サイト担当者、港湾合唱団、国鉄横浜うたう会、JAL被解雇争議団労働組合でWe shall overcomeを歌ってます。赤い旗が鮮明なJHUにも届けと。
全国税でパワハラ・低評価による分限免職(民間でいう解雇)の取り消しと職場復帰を求める闘いを職場のうたごえの仲間が支援しています。
本来、楽しいはずの職場を修羅場のようにしている上司っていったい何様?
怒りをもって5面の記事を読みました。

  • 民の声聞かないツケが国難に
    金倉俊嗣
  • 頼みの綱集票マシーンと縁切れず
    三隅雅彦
  • 物価上がり年金上がらず怒り沸騰
    末永修二

皆さんからの投稿をおまちしております。


原爆死没者慰霊祭、追悼式典で
第41回静岡県広島・長崎原爆死没者慰霊祭、追悼式典が開催されました。投下から77年。今年も3柱が合祀され、累計481体が刻銘されています。参列したうたごえの仲間は「キエフの鳥の歌」で献歌。

演奏・行動 交流
9月25日に開催された県母親大会。合唱団風がオープニングで「ウクライナは滅びず」などを演奏。
鹿児島にもウクライナから避難してきている人がおり、支援活動が取り組まれているそうです。相手の国歌で敬意をもって励ましたいですね。

2024年に日本のうたごえ祭典を開催します。その成功に向けて本紙読者を拡大するために、傘下の4合唱団から役員をだして、「うたごえ新聞読者拡大委員会」が発足しました。
うたごえ新聞の合言葉。読んで、書いて、広める。
是非、よろしくお願いします。

連載1305回 鉄道150年
10/24~10/31
芦別の雪の中を
小林康浩を見た
きむらいずみ
山形センター合唱団
(64)赤いグラスよ
平和の鐘を鳴らそう
中原博美
長崎・新婦人コーラス花の輪
演歌少女が育った三田杏華
朝ドラ主題歌はback number
バックお散歩
小川弘美・山崎昭彦作詞 清水雅美作曲
YouTube映像

仙台クラシックフェスティバルコロンエリカさん
栃木・味村節子