2022年10月3日号

学ぶ喜び・働く生きがいを求めて
藤野高明さん(83歳)。
写真のように、両方の手首から先がありません。
両目も失明しています。今号と次号で、藤野さんのお話を掲載します。
その講演は、8月に神戸市役所センター合唱団が開催したイベント”せんたあうたう会」のプログラム。
終戦前の6月19日の福岡大空襲で落とされた一発の不発弾が、日本軍の処理の不始末で1年後に不幸をもたらしたのです。
本当に不発弾だったのか、米軍では、わざと不発弾のようなものをばらまいて、何も知らない子供が持ち帰って、そこで爆発させる。そんな恐ろしい時限爆弾のようなものがあるという話を聞いた記憶もあります。
本当に戦争ってなんでもあり、だったのですね。
もちろん今でも。
NHKで放送された5分程度の映像がYouTubeにでてますので、併せて、ご覧ください。不発弾で始まった闇の時代。
そして点字に出会って「文字の獲得は光の獲得でした」と語っていますが、どうやって点字に出会ったか、5面に経緯が書かれております。
そもそも両手がないので、普通に点字を読むことはできません。
どういうふうに?
その様子は4面の写真でご覧ください。(当サイトでは掲載してませんけど・・・)
20歳のときから大阪市立盲学校で5年間勉強、苦労して卒業しました。その後、同盲学校高等部社会科教師になるのですが、そのためには教員免許が要りますよね。その取得も大変だったそうです。
2002年63歳で教職を退職。現在は、全日本視覚障害者協議会相談役をされています。
障害のある人や、ともに歩む人の手記のコンクール「NHK障害福祉賞」で、退職された2002年に最優秀賞を受賞しています。
コロナ禍で視覚障害者はかなりの苦労を強いられていると聞きます。
盲導犬がコロナ禍での様々な制約を理解できないために外出もできないそうです。例えば、ソーシャルディスタンスは盲導犬にはわからないでしょうね。
ある合唱団の団員は、そのため外出ができずにレッスンもずっと休んでいるとのこと。
藤野さんの場合は、手もないのですから、一層の苦労をされていることでしょう。
コロナ禍だからこそ望まれる国の支援。国葬の費用をこういう福祉に回してもらったらオーストリアに負けない国になるのでしょうけど。

さようなら戦争 さようなら原発
台風14号が接近するため強い雨と風の中、東京・代々木公園に13,000人が参加した集会が開催されました。
ところで、皆さんで掲げているプラカードですけど、最近はLEDライトパネルというのが出てきてますね。
夜でもアピール度ばっちり。
主催者と駆けつけた野党代表の皆さんと一緒に「安倍元首相国葬反対!」「改憲発議と大軍拡やめろ!」一斉にプラカードを掲げました。 開催された9月19日は7年前に集団的自衛権という違憲の安保法制が強行された日。こんな法律を無理にねじ込み、モリ・カケ・サクラの疑惑がそのままの安倍元首相の国葬なんて!
 
青年代表は、今も世界に例をみないゼロ金利政策で身動きが取れなくしたアベノミクスがもたらした経済格差を告発。 プレコンサートでは、李政美さんが、日本による朝鮮支配時代に書かれた詩を歌い、メッセージを強く届けました。 落合恵子さんは、「本当に心から怒っていますよね。今度こそ、市民を怒らせたらどうなるか分からせましょう」と。

リハなし、更衣なし、休憩室なしという悪条件でしたが、無事に福井のうたごえ合唱創作発表会が行われました。
講評委員の方から「一回のステージ演奏より、10回の街頭演奏」でうたごえ運動が育っていると。
はやり場数を踏むのがうたごえですね。
今回、映像参加もOKとしたことにより、原発再稼働反対県庁前金曜行動を編集した映像も会場に流されました。
この4面の記事のなかに書かれていること、おっ、と思いますよ。
演奏する際に必要なことの一つが暗譜。
皆さんはどうやって暗譜に挑戦していますか。
ご参考までに。
「あしたのきみに」はお揃いのオレンジのTシャツでユズリンの「合言葉はここから」を元気よく、こんな感じのステージでした。
「特別賞」をいただいたうです。

沖縄返還50周年の年に企画された第5次うたごえ沖縄行動に参加した山形センター合唱団のお二人の参加記です。
やっぱり交流会での沖縄料理がおいしかったようです。「ちむどんどん」されたことでしょう。(4面)
ザ・イスカンダルのピアニスト田島さんは、うたごえ合同合唱団で「HEIWAの鐘」「たいせつなこと」の伴奏を担当。
伴奏者として各地での思い出と共に今回の沖縄行動について語っています。(こちらは5面)

No22
毎月のこの糸電話を楽しみしておられる方は多いと思います。
今回は、オーストリア在住の日本人ヴァイオリニストの藍川さんのお話。
やはり2020年3月からのコロナ禍で苦労されたようです。
あちらでは3月に有無も言わせぬロックダウン。
しかし、全ての仕事が絶たれれても。休業補償は90%。政府の公助が機能している証拠ですね。
一方、日本では、やり方が中途半端だから、それに乗じて悪だくみをする輩も。厚労省のお役人が率先してやっていたのですから、いかにザル対策だったかわかろうというもの。
公演では、出演者と観客は事前のPCR検査と当日の抗原検査を義務付けられてます。
日本では、東京はPCR検査は無料ですが、全国ではまだまだ。抗原検査に至っては、薬局で1980円の自己負担になってます。
コンサートをやるにもヒト苦労です。

ウィシュマさんの思いを舞台化
上のオーストリアの話では、外国人も自国人も分け隔てなく援助の手が差し伸べられていますが、日本では。
昨今の入国在留管理局の対応に目に余るものが。
スリランカ人のウィシュマさんが名古屋入管で亡くなった事件など、この20年間で20人余りの外国人が亡くなっています。なんとも・・・
愛知の藤村記一郎さんは、地元の劇団関係者、劇作家、シンガーソングライターさんらと、ウィシュマさんのことを舞台化しようという話が持ち上がっているそうです。
そのために支援集会に出席をしたり、裁判を傍聴しています。
茨城の入管でもカメルーンの男性が死亡した事件が発生しております。こちらではベットで苦しみながら「死にそう」を連発する映像が公開されています。
こんな状況を放っておくというのも異常ですがが、愛知ではビデオは公開しないのは、それ以上にひどい内容ということなのでしょうか?
茨城の事件は2014年に発生。水戸地裁は国の損害賠償を認めたのですが、国はこれを不服として控訴する方針です。
一体、何を不服とするのでしょうか?
そもそも、判決が出るまで8年。
なんでこんなにかかるのかも不思議な事案です。

  • 国挙げて英国荘厳こちらソウ然
    彦爺
  • 自民党教会だよりの票集め
    ハマのアランドロン
  • 「おもてなし」とどのつまりが私利私欲
    金倉俊嗣

皆さんからの投稿をおまちしております。


第35回足立平和のための戦争展が開催されました。1日目はうたごえ運動の歴史などのお話。2日目の「平和と文化のつどい」では、丸山征四郎さんの創作曲などを演奏しました。

交流 ホット・ほっと
元県会議員さんが、引退後にジャズの勉強を。その成果を仙台定禅寺ジャズフェスティバルでご披露。
このジャズフェスをネット検索しますとかなりの人気でプロのプレーヤーもたくさん出場。
そんな晴れ舞台を踏めるなんて幸せだったでしょうね。

函館トロイカ合唱団
創立70周年記念演奏会
9月4日 函館市芸術ホール

来年の75周年記念祭典への準備を進める合唱団の意気込みが伝わってくる、と広島祭典の運営委員長さんが出向いて鑑賞記を書いてくれました。

北村山レインボー合唱団
創立35周年記念コンサート
~あなたに届けたい歌がある~
8月26日 山形・村山市民会館小ホール

小ホールといっても285席もある立派な会館。ここに開場前から人が溢れて・・・
友情出演した山形センター合唱団の方の鑑賞記です。


連載1302回 誤用の定着
10/3-10/7
月の沙漠
僕も山梨の古民家へ
浜島康弘
名古屋青年合唱団
(61)高校三年生
襟裳の森の物語
大堀尚己
北海道合唱団
ウクライナから北海道へ
キエフの鳥の歌
第31話
台湾吉日2022TAIWAN PLUSに参加して
塩原良
イン・ザ・スプリット・オブ・Ntu
ンドゥドゥーゾ・マカティニ

秋の夜長は
神奈川・杉山良江