2025年4月21日号

クーデター50周年のチリを訪れる
今週号の話題はピースボート。
昨年12月に神戸・横浜を出港して、96日間の南半球をめぐる船旅レポートです。
諸々の諸経費をいれると約500万円ぐらいの費用、つまり1日あたり5万円。これが安いかどうかは、1面と8面の記事でお確かめください。話題は2つ。
伊藤千尋さんがピースボートに乗船して、途中、サンティアゴ(チリ)に立ち寄り、1973年のクーデターの史跡を訪問して、当時から現在の様子を見てこられました。
二つ目は、長旅の間にぞうれっしゃ企画をおこなった愛知・親と子のみどりの杜合唱団の加納団長の奮戦記。
南半球は日本とは真逆ですから、いまは盛夏真っ最中。
でも、この写真は南極ですから、この格好。
夏服と完全防寒着を持って行かねばならないのですね。
伊藤千尋さんと加納尚美さん。
首都サンティアゴのアジェンデ元大統領の銅像 ピノチェト将軍によるクーデターに抵抗して殺された人々の銘板。
チリのフォルクローレのグループ、キラパジュン。代表曲はおなじみの1971年にリリースされた「ベンセレモス」。
1973年のクーデターの時はたまたま海外公演中。以降、軍政下のチリに帰国できず、76年には日本での公演もされました。
ピースボート内で結成されたぞうれっしゃ合唱団。
なんと、このメンバーの中に、ぞう列車に乗ったという方も。
ピースボートは日本から平和や平等、人権、非核の大切さを世界に運ぶ船。伊藤さんもその趣旨に沿って、ぞうれっしゃをテーマにした船内講演を行いました。

九条の碑、各地で
伊藤さんといえば、「九条の会」の世話人。日本だけでなく、スペイン語で書かれた九条の碑のあるカナリア諸島のテルデ市の「ヒロシマ・ナガサキ広場」にも出かけって行っているそうです。
長崎では「長崎を最後の被爆地に」という願いをこめて「九条の碑」の建立計画が進んでいます。
こちらは長崎の碑のデザイン案。
長崎工業高校の生徒さんたちがデザインしたものです。
高さが1.7m、大人の身長ぐらいですね。
今年の8月建立を目指して、建立募金を進めています。
詳細はこちらから

川中島町に憲法九条の碑が3月9日完成、除幕式が行われました。
地元で活動する合唱団ザ・イスカンダルが記念のうたごえに「夜明けだ」を演奏。
碑文の揮毫は、民主党政権での防衛大臣だった北澤俊美さん。
日本各地にある九条の碑は約50基。
これからのどんどん増えてゆくといいですね。

平和へ、各地で響くうたごえ
 3月23日、浦和駅前広場でPeace Festa80が開催されました。昨年まで開催されていた「平和のための埼玉の戦争展」に続く企画として行われました。
吹奏楽部の演奏、書道パフォーマンスなど野外のため「フラッと立ち寄れる」イベントになったそうです。
埼玉のうたごえ 岩槻商業高校の書道パフォーマンス
こちらはノーベル平和賞のレプリカ。3つしかないそうですが、そのうちの一つをお借りできたとのこと。4面の記事の中に「フリースクール」について言及がありますが、最近、よく耳にしますね。不登校や引きこもりなどの問題を抱える子どもたちのための学びの場を提供する場ですが、そこから参加した方の姿が生き生きと伝えられています。

3月23日原発ゼロへのカウントダウン集会が川崎・中原平和公園で開かれました。今年で14回目。例年3・11に近い日に開催されてます。
写真のように素敵な野外ステージ。
ここで神奈川のうたごえあ参加者を募り40名の合唱団に。「心つなごう」「ふるさとは今もかわらず」などを演奏しました。

おなじみの横断幕「フクシマ応援ON SONG」
小金井市では、東京大空襲のあった3月10日を平和を願い、子どもたちに平和を引き継ぐために「小金井平和の日」を2014年に制定。
また、8月には「小金井市非核平和都市宣言」の趣旨に基づいた「平和について考える」企画を行っています。
三多摩青年合唱団の「反戦アクション」グループがオリジナル曲を中心に駅前行動。
その中の1曲「今、すべきことは」はなかなか軽快な曲ですよ。(創作センターに楽譜もあります)

全国創作講習会
原田義雄さんのお住いの岡山県蒜山。
こんな自然を満喫でる場所で今年の全国創作講習会が開かれました。
現地での参加者36名+オンライン参加が4名 窓からこんな素敵な風景が眺める場所でまずは座学から。
3月22日(土)夜の交流会 恒例のお楽しみ。出来上がった作品の発表会。
ここで一番の高評価だったのが今週の「紹介曲」です。
今回のメイン企画は
「原田義雄さんの創作の取り組みや思い、そして岡山合唱団の創作実践から学ぼう!」
今回、特に力を入れたのが「参加者全員で詩の検討に徹底して時間をかけること」
3/21のオプションツアー参加者の宿屋、ひるぜん自然の家 オプションツアーの蒜山戦跡巡り、洞窟跡

75周年記念・京都のうたごえ
今年創立75年を迎えた京都のうたごえ。
府内各地で75周年フェスを開催して、そのファイナルが5月18日に長岡京記念文化会館で開催されます。
3面では、そのズームアップ紹介と、これまでの75周年フェスの様子をお伝えしています。
以下の4枚は昨年10月27日の北部地域での野外フェスティバルの様子です。

合唱「いのちをうたおう」 国鉄大阪合唱団号笛
橘大学ブラスバンド 八木節
こちらも北部で3月23日に開催された「あつまれ!うたごえin北部」
歌、太鼓、踊りと盛沢山の企画で、会場は椅子もプログラムも足りないとテンテコ舞。

東京混声合唱団と共につくるコンサート
7月6日
JMSアステールプラザ大ホール
広島のうたごえ協議会に東混側から被爆80年の夏に広島で演奏会をしましょう、というオファーがあり、全県的に受け入れを進めています。
今年で最後の「広島 愛の川」プロジェクトが進んでいますが、このコンサートでも取り組まれる予定。

音楽センタートークライブ「窪島誠一郎の鞄」の第4回目が仕切り直しで4月24日に開催されます。
無言館企画「海よ哭け」に参画した井上鑑さんが急遽参加することに。

神戸では平野部分が少ないため、山を削って宅地造成をしてきました。そこで掘り出された土はベルトコンベアで運搬船に。そしてポートアイランド、六甲アイランド、神戸空港が作られました。

西宮さくらんぼ合唱団では、2月に行われた70周年記念コンサートで、ステージ衣装をリニューアル。こんな素敵な衣装になりました。

  • 春なのに真夏真冬の競い合い
    金倉俊嗣
  • 対策も切れ目もないのは物価高
    みつぼん
  • 核の傘代金もっと払えとや
    弥助

皆さんからの投稿をおまちしております。


昼夜の春を呼ぶうたう会
天白のうたごえ45周年記念・春を呼ぶうたう会が開催されました。
3月16日のことですが、この日、先日急逝された浜島康弘さんがご夫妻で参加されたとのこと。

北海道合唱団
創立75周年記念演奏会
11月17日
札幌・かでるアスピックホールこの記事で面白い蘊蓄が。
ボラボーはイタリア語ですが、対象の性・数によって語尾変化するそ8うです。面白い話ですので、7面でお読みください。
堀田さちこ
リサイタル2025
~人・愛 歌 つながって~
3月13日
名古屋市熱田文化小劇場プリンバンバン風の「百万本のバラ」って聞いてみたいですね。

昨年の佐賀祭典の直後に「うたごえ人生60年コンサート」を開いた外山靖男さん。
9年に及ぶ癌と闘いながら毎月19日行動には国会前に。
残念ながら2月19日に逝去されました。
改めて、故人のご冥福をお祈りいたします。

連載1417回
ステブレ
4/21~28
桑ばたけ
歌詞にある深い背景
舟橋幹雄
日本のうたご全国協議会副会長
群青
長尾 勉
千葉・合唱団プリマベラ歌声伴奏者
小村公次
(136)再演が照らしだす作品の真価
祝福
木下牧子無伴奏作品集
当間修一
大阪ハインリッヒ・シュッツ室内合唱団
ここにうたがある
原詩 山﨑のりこ 作詞・作曲 隅広智子、小林悦子、菊池博司、山﨑のり子、藤村記一郎
試聴はこちら
志賀民江(大阪)