2023年10月2日号

コロナ禍、保健師定数増を実現
コロナ禍が第9波に入っているという昨今の状況。
3年前の今頃は、感染者数が一日で500人前後で推移して大騒ぎをしていましたね。全国での数字でした。
当時、医療機関の病床問題、保健所の電話対応のパンク状態などがニュースで連日報道されていました。
特に、保健所の超多忙な様子はパンデミックといわれる象徴のようなものでした。
そのような中で、大阪で「保健師、保健所職員増やしてキャンペーン」に取り組み、各保健所に一人づつの保健師定数増が実現している、という話題が飛び込んできました。
さっそく、大阪のうたごえ協議会の山本則幸さんと北林亜弓さんが、大阪府関係職員労働組合の小松康則執行委員長にインタビュー。
そもそも1996年までは全国で保健所の数は微増ながら右肩上がりの推移をしてきました。しかし、この年の845か所から、翌年には一期に706か所に、その後は、右肩下がりで、2010年には全国で500か所を割り、今年は468か所になっています。
一体、この年に何があったのか?
「地域保健法全面施行」により、この27年間に、「保健所」に限らず、厚生労働省の感染症研究部門などは、働く人の数や予算が削減され続けてきました。人・予算を減らして来た結果、現在の状況=新型コロナウイルスの感染が拡大しても、対応が追いつかない状況になってしまったのですね。
こういう前知識で、今号の1面・3面のインタビュー記事をお読みいただきたいのですけど、内容は、保健所問題という個別論にとどまりません。
労働組合運動、うたごえ運動に限らず、社会一般でも「会議」が多数行われています。その「会議」の在り方についても小松さんの話は明快です。
こういう会議の進め方があったから、保健師の定数増を獲ち取ることができたのでしょう。その辺のところも、ぜひお読みください。今号は永久保存版ですよ。
この本は、小松委員長共編「コロナ対応最前線 仕方ないからあきらめないへ」。
大阪といえば忘れちゃいけないのが維新政治。2008年以降の維新府政が職員・労働組合と住民間の分断を進めてきた苦しい中で、「公務員だから仕方ない」というあきらめから「あきらめなくていいんだ、声をあげてもいいんだ」とチャレンジしていく姿を余すところなく伝えています。


感想・出会い
祭典特集第4弾
みや紫金草合唱団の岡村さんから寄せられた祭典感想は、オリジナルコンサートへの参加記。
みやぎ紫金草合唱団では創作曲「じいちゃんのねがい」を演奏。
全国協のオリコンサイトで試聴できますので、お聞きください。
なお、オリコンサイトでは、今年の参加曲40曲すべての試聴が可能です。
また、3時間10分に及ぶ全曲演奏の視聴も可能です。
こちらのご案内をご参照ください。
同団の指揮者は故小林康浩。
小林さんのボイストレーニングをしていた関係で、オペラ歌手の松本康子さん(写真上)に指揮を仰いでます。
新しい指導者を得て、創作に取り組んだ、その経緯を4面でお読みください。
苫小牧うたごえサークルわたぼうしの石塚さんは、地元での祭典とあって、野外フェスティバル、特別音楽会1と2、合わせてなんと21曲にエントリー。と意気揚々と練習会に臨んだものの、隣の人が「私は31曲よ」とさらりと。このパワーですね。来年の佐賀での祭典では、これに負けない競争をしたいものです。
わたぼうしは、合唱発表会では、交流の部Ⅱに出演。
なお、今年も全国協のHPでは全出場団体の講評を限定公開しております。
サイトはこちらですが、パスワードが必要です。
各合唱団・サークル代表者あてに郵送されております。
生駒コーラス樫は女性の部に出場。松尾さんは、札幌在住の山岳仲間を祭典に誘ったところ、祭典後に、近場のうたごえサークルを紹介して、という話に。
こんな出会いのあった祭典でした。
平和の旅へ合唱団・佐賀の中川さんは、来年の佐賀での祭典の宣伝のための物品販売などのお手伝い。
瓜の粕漬、羊羹などほぼ完売。いかめしなどの北海道ならではのお土産を期待していた家人に「はい、お土産」って羊羹を渡したら、どんな顔をするんでしょうね。

オスプレイNO! 佐賀から
佐賀空港オスプレイ配備工事
差し止めを闘う市民の会
反対キックオフ集会で
演奏する佐賀のうたごえ
佐賀といえば、何を想起されますか?
吉野ヶ里遺跡の観光や伊万里焼のお土産、
食の面からのお楽しみは、呼子の朝市のイカの活き造りでしょうか。
この佐賀インターナショナルバルーンフェスタは毎年秋に開催ですから、祭典期間中の見学はちょっと無理か。
忘れてはならないのが、今号8面特集の佐賀空港へのオスプレイ配備のための工事強行。2025年6月までの2年間で工事を終えようというもの。
有明海に面した空港に、安全衛生管理が徹底しない軍事施設ができれば、どういうことになるか。真っ先にあたまをよぎるのがPFAS。有機フッ素化合物で、軍事的には泡消火剤として使われています。
人体や環境に対しての有害性が指摘されており、世界的な環境問題として注目されています。こんなものが、有明海に流れ込んだら。オスプレイの墜落事故同様、危険極まりない話です。
月2回、佐賀市内と現地でのスタンディングが取り組まれます。
この月2回のうち1回が祭典期間中だったら、みんなで出かけましょう。

満蒙開拓平和記念館10周年
名古屋男声合唱団演奏会in阿智
10月7日(土)
長野・阿智村公民館うたごえサークルやまなみでは、満蒙開拓団を題材にした男声合唱組曲「棄民」に取り組んでいます。
この曲は、名古屋男声合唱団の委嘱作品で、昨年10月に初演されました。再演希望の声も高く、作詞者の故郷に近く満蒙開拓平和記念館のある長野県阿智村でやろうということになったものです。


栃木のうたごえ交流会
9月に栃木のうたごえ交流会が4年ぶりに開催されました。特徴のある11団体の様子を、神奈川のうたごえ協議会の河野さんがレポート。

平和アクション
第7回静岡・平和をねがう文化のつどいが開催されました。特徴的な事は多くの若い人が準備・進行に関わったこと。その内容を6面でお読みください。

松野迅&植草ひろみ
デュオコンサート
9月2日
大阪・自泉会館お二方のPeacelly Music に藤村記一郎さんが4月13日にゲスト出演されたのを機会に、話題の新作「鳳の花蔓」の挿入曲が演奏されました。
柴田泰子さん
中央合唱団元常任
うたごえ専従活動家育成プログラムの3回生8月19日に心不全により亡くなられました。
享年91歳。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
追悼を書いていただいたのは、同2回生の堀喜美代さん。
10月1日に開催される壇上さわえ追悼コンサートの実行委員長さん。
この時代から活躍されていた方が亡くなり、時代の節目を感じます。

連載1347回 汚染水放出その2
10/2~8
バラライカ
エンジョイうたごえ
木村 泉
山形センター合唱団
(103)がんばろう
六車恵子
大阪北部センター合唱団
朝露(アチミスル)
逆境にめげず前に進む
第43話
日本のうたごえ祭典2025兵庫の
全国郷土合同曲創作の現場から
塩原良
GRANDMA’S LULLABY ばあばの気持ち
詞 真堂美織、補詞コスモスコーラス、曲 町澤恵、監修 酒井崇
試聴はこちら
(8)イットク・フェスで〽ドンドンディドン
京都・佐藤恵子