2022年9月12日号

第54回保育合研in高知
コロナ禍で大変な状況の保育現場。そんな時だからこそ、全国の保育関係者が高知に集まり研究集会が開催されました。
そのテーマは「学ぼう、語ろう、つながろう。子どもの命と育ちと平和のために」
保育のうたごえでは、東京、大阪、愛知、京都、福井をZOOMで繋ぎ取り組みました。
まず、こちらのYouTubeをご覧ください。
2020年5月14日に、2020年5月14日15時18分、高知県長岡郡本山町の町立本山保育所上空を2機の米軍C130が低空飛行したときの衝撃の映像です。
どれくらいの低空か不明ですが、近くの山の高さが150mでそれより低いというのですから、超低空飛行といっても。
因みに、東京タワーの大展望台(下の方)が150mです。
8月20日夜、保育のうたごえ自主交流会がオンラインで開催されました。
北海道から沖縄まで18都道府県から300人近い参加でした。
この写真をみてますと、自宅から個人で参加している方、大きな会場は多分保育園から保育士さんが集まって参加しているのでしょうね。
今回高知で合研を開催するには並大抵ならぬご苦労があったと思います。その辺の経緯は、今号1面での、高知センター合唱団の山崎さんからの記事でたっぷりとお読みください。
保育と言えば、近年、ニュージーランドの保育事情が世界的に注目されています。
その一つに「ニュージーランドの保育園で働いてみた」という単行本ブログが注目を集めており、その内容がしんぶん赤旗で毎月第1・3土曜日に連載されているのでお読みになった方もあると思います。
保育士の人員数などびっくりすることが多々掲載されてました。

2022全国教育のうたごえ交流会in愛知
今号8面は教育のうたごえ祭典。
今回は愛知で開催にこぎつけましたが、2019年の青森以来、実に3年ぶり。
それでも藤村記一郎さんの記事によると、準備のための打ち合わせは全部ZOOMで。
リアルで会えたのは本番直前の歓迎演奏の合同練習と本番だけ!
とにかく2022年7月~8月はコロナ禍が全国的に猛威を振るっていた時期。
あっちでもこっちでも「コロナにかかった」という話をきくようになっていました。
ただ、高齢者なら4回、若者でも3回のワクチン接種が進んでいるため、多少の安心感が出ていると思います。
藤村さんも前日にPCR検査を受けて、陰性であることを確認して本番に安心して臨んだそうでう。
さて、本番
写真(2枚上)は愛知のうたごえの皆さんによる歓迎演奏「命かがやけ」。この曲は、1990年、子どもの権利条約の心を広げようと創られた合唱組曲「子どもの人権宣言」(作詞 清水則雄 作曲 藤村記一郎)の中の曲です。
こちらも歓迎演奏の津軽三味線。
名古屋西高校津軽三味線部の演奏です。
最近の高校生は、ダンスにしても、吹奏楽にしても、こういう集団演奏・演技にたけているようですね。
同時に合唱発表会も開催され、19団体が参加。12月の全国合唱発表会に5団体、オリジナルコンサートに2曲が推薦されました。

平和へ各地から
8・15浜松平和のつどいは、浜松・憲法9条の会の呼びかけで開催されました。
いま喫緊の課題は「ウクライナ」と「国葬」問題。
国葬問題は予算2.5億円といってますけど、一般警備費、外国からの要人警護を計算すると35億円。昨日のあるワイドショーでは100億円をこえるという試算をしてました。
名張市では8・6ピースナインフェスタが開催されました。
第一部は千秋昌弘さんのテノールコンサート。
今週の紹介曲「平和を」などたくさんの創作曲を創作センターに寄せておられるれます。
また寄せられている音源もご自身の歌唱によるもの。是非、創作センターでお聴きになってください。
第2部は籐後博巳さんの講演。
氏の著作「私は八路軍の少年兵だった」については、本紙2021年2月1日号の「ず~むあっぷ」でご紹介しております。
高森町丸山公園で「平和をつなぐつどい」が町と町民の共催で開催されました。共催事業は「伝えたい想いアオギリにたくして」で、テーマ曲は「アオギリにたくして」。昨年のひろしま祭典で歌った「アオギリのうた」とはまた違った趣です。

ウクライナ侵攻から半年以上が経過。事態は全然改善されないばかりか、NPT再検討会議ではロシアの反対で最終文書が採択されないということになってしまっています。
侵攻後から日本平和委員会では、ロシア大使館前で金曜日にスタンディングを行っています。
大使館前とはいっても、100m程度離れた狭い交差点の歩道上。
制約がありますが、平和団体、婦人団体が侵略抗議行動を続けています。
こちらは大使館の真ん前。幅2mもない歩道を半分に仕切った特別席。
スタンディングの帰り道に2~3人だったら、このエリアに入ってスタンディングの続きを短時間だけOKとなっています。

こちらはJR国立駅前。
三多摩のうたごえによる17回目のスタンディング。
このメンバーで8月27日に開催された三多摩の合唱発表会に出演。出演名も「ウクライナ人道支援 三多摩のうたごえ」。

沖縄の叫びをその地で体感
前号の続きで、第5次うたごえ沖縄行動。
3人に参加者の方から記事をおくっていただき、4~5面見開きで、現地の様子をかたっていただきました。

こちらは2日目のコンサートのあと、浦添市で選挙戦真っ只中の玉城デニー知事応援を行いました。

3日目は辺野古新基地阻止のための座り込み行動と抗議船乗船。
キャンプシュワブ前の抗議行動は、暑い日も雨の日も、基地建設反対運動を止めないために必ず誰かはいるようにしている、という並々ならぬ決意で取り組まれています。
1日も休まず、というのは言うのは簡単ですけど、実際にやるとなるととても大変なことです。
今回の知事選で、自民・公明陣営は「仲井間県政時代の沖縄振興一括交付金1758億円が現在762億円に減らされた。なんと8年間で4400億円失った」というチラシをばらまいています。
なんとまああきれてものが言えません。自分の私利私欲、我田引水を公言しているのですから。
大阪の「ちばりよ~沖縄合唱団」の皆さんは多くの創作曲をもって参加。
そのうちの一曲「ちむぐりさ~遺骨が眠る土を海に捨てないで」を魂魄の塔の前で演奏。
コンサートでも演奏しました。(写真下)
「ちむぐりさ」というのは「あなたが苦しいと私も苦しい」という意味の沖縄言葉です。
2日目のコンサートの「沖縄は叫ぶ」については、前号でお伝えしました。
プログラム第1部では、地元の混声合唱団、女声合唱団、全国からは全国合同合唱団が演奏しました。
日本のうたごえ全国合同合唱団は「HEIWAの鐘」「たいせつなこと」「こわしてはいけない」を演奏しました。

北海道のうたごえ祭典inあさひかわ
北海道地元の祭典は、毎年道内持ち回りで開催されています。今年は旭川で。
うたごえは生きるCHIKARA
いのちの大地から 響けUTAGOE
をテーマに、9月17日~18日 大雪クリスタルホールで開催されます。

ミャンマー国軍の虐殺に緊急の訴え
本紙にミャンマー情勢をタイムリーに送っていただいている愛知の加藤康弘さんから緊急の訴えです。
なんともすさまじい写真3枚ですが、これがこのアジアで実際に起こっていること。
「ヒロシマの有る国で」に「はだしで裸のまま 逃げまどう子どもたち」という一節があります。「ベトナムの少女」と言われ、1973年にピューリッツァー賞を受賞した、「戦争の恐怖」という有名な写真です。当時9歳。あれから50年。今は、27歳になる子供の母親です。背中に大きなやけどの跡が残っているそうです。
この写真は今のミャンマー。
この子の50年後を思うと暗澹たる思いになります。
3面の緊急の訴えの中で、目をひくのが日本政府の対応に対する告発。
弾圧を続ける国軍に対して断固たる態度をとれないばかりでなく、反対に直接、間接に援助を続けている、というから驚きです。
それにつけても国連は無力です。
極言すれば、常任理事国5か国だけのための国連とも取れません。
ミャンマー問題については、今の段階で、中国が強行に国軍支持をしているという情勢があります。
こういう中で私たち日本人には何ができるか。
ようは今週のうたごえ新聞のように、事実を発信していくことだと思います。

オーストリアの前田さんから、ご自身の現地での仕事について。
これは多分、初めての話題かと。
仕事が増えてきたので、アシスタントを雇ったときの話。
これまで前田さんは、労働者側の立場だったものが、アシスタントを雇うということで、一転、使用者側の立場になるのですから、戸惑うでしょうね。
アルプス以北のヨーロッパでは、精々25~30度程度の最高気温で、車にはクーラーはほとんどついてませんでしたけど、最近の異常気象で30度越えの猛暑になっているのですね。
以前、オゾンホールのあるオーストラリアでは、夏場の郵便配達員が発がん性のある紫外線対策を求めてストを起こした、ということがありましたね。

  • 内閣もカルトなしには動かない
    金倉俊嗣
  • おすすめは自民党葬会費制
    大橋紀美
  • 廃絶の道に真逆の維新核
    福家駿吉

皆さんからの投稿をおまちしております。


日本救援会が各地で開催している解放運動無名戦士のお墓での合同慰霊祭。
演奏された曲は、この場面での定番「いのちのかぎり」と、加藤登紀子の「時には昔の話を」。特に3番の歌詞がいいということです。

本紙8/15号でお伝えした「平和の旅へ」のDVDについて。
長崎建交労の方から、この記事を見て、旧全日自労の諸先輩にもたくさんの被爆者がおられたこと。
これを機会に、この闘いを引き継ごうと、決意が寄せられました。

港湾合唱団他の指揮指導をされていた一村好郎さんが逝去されました。
享年81歳。
謹んで、個人のご冥福をお祈りするとともに、これまでのご活躍に敬意を表します。
多くの作曲も手掛けられ、本紙2012年9月17日号では自作曲「松の木は残った」をもって、陸前高田の奇跡の一本松の前で熱唱する一村さんの姿が印象的でした。

連載1299回 道-その2
9/12~19
ジェルソミーナ
ミサ・タンゴ
守屋博之
日本のうたごえ合唱団音楽監督
(58)上海帰りのリル
黒い赤旗
岩崎和男
大阪北部センター合唱団
フェミニンなマネスキン
サバカン
平和を
作詞 千秋昌弘 作曲 奥村忠一 編曲 橋本典子
試聴はこちら
京都・黒田愛子