2022年9月5日号

平和の魂を 沖縄から世界へ
今号は8月26日(金)に東京・新大久保の本局より発送されましたが、その前日の8月25日に沖縄県知事選が告示され、9月11日に投開票が行われます。
今年は日本復帰50年の節目の年に、「基地」を争点に闘われます。
ここでは、何としても辺野古に基地は造らせないという日本中の願いを実現させる県政が継続してもらいたいものです。
そんな思いも込めて第5次うたごえ沖縄行動が8月20日~22日に行われました。
今回の注目企画の一つは、混声合唱組曲「沖縄は叫ぶ」。
芝憲子さんの詩に、池辺晋一郎さんの曲で、沖縄の歴史をたどり、今、沖縄から世界へ平和への思いが綴られた構成になっています。
覚えておられますか?本紙では2015年から2018年にかけて「沖縄の叫び」という連載企画を行い大変好評でした。
内容も、この組曲のように、沖縄の歴史から諸問題を、多方面からの筆者で幅広く深い視点で構成されたものでした。
できたら単行本企画にならないかな、と期待していたのですが、やはり「うたごえ」ですからこういう形になったのですね。
第2の企画は、初日プログラムの講演会。
講師は、沖縄国際大学大学院教授の前泊博盛先生。
「玉城県政の継続発展をめざし、核も基地もない平和の花咲く沖縄に」がテーマ。
基地返還によって、実は沖縄経済は潤うというお話をいただきました。
このテーマは今年の4月15日に行われた日本記者クラブの講演会でお話をしており、YouTubeでも視聴できます。ご参考まで。
経済問題については、上記リンクの1時間前後でご覧いただけますが、更に、そのあとも興味あるお話が聞けます。
例えば、国が沖縄振興で公共事業を興しても、利益はほとんど本土に還流されている、という話などなど。
沖縄は3K依存経済といわれてます。基地、公共事業、観光です。
これを前泊先生は旧3Kと呼び、これからは新10Kで沖縄復興を呼び掛けています。
環境、健康、金融、教育、研究などですけど、詳細はYouTubeの1’09”あたりでご覧ください。
この上のパワポのデータですが、辺野古新基地での話かと思いましたら、ご存知の方はご存知の通り、いま建設中の北側に1.21㎢の米海兵隊の広大な基地があるのですね。
ここが辺野古弾薬庫と呼ばれているところで、そこの補強工事が着々と進んいるのですね。びっくり!
第3の企画は、8月22日(月)の辺野古での現地行動。
今回、大阪の「ちばりよー沖縄合唱団」ら25名が参加されております。
このみなさんが22日に辺野古行動へ。
詳細は次号で詳しくお伝え予定です。

原水爆禁止2022世界大会
今年の8月6日の特別企画25分の担当をした高田龍治さんの取り組みの経過を4面で語っていただいております。
例年ですと文化企画として8分程度の音楽プログラムでした。
今年は、「黒い雨被爆訴訟」を企画テーマにしておりました。
昨年7月に「黒い雨訴訟」に画期的な判決が下されました。
今年の6月には被爆体験集「木の葉のように焼かれて 第56集」が発行されました。
新日本婦人の会広島県本部が1964年以降毎年発行している被爆者の声を集めたもの。
この題名は、広島で被爆し、次男も白血病で亡くした名越操さんの手記からつけられました。
こうした背景をベースにヒロシマデーでの特別企画25分の枠組みが出来上がりました。

まず冒頭は、広島合唱団が演奏する「雲に人間を殺させるな」。
この曲は、3面ズームアップでも取り上げている今年で生誕120年となるトルコの詩人ナーズム・ヒクメットの詩によるものです。

この写真の若者は、黒い雨訴訟を7カ月かけて取材してドキュメンタリー「黒い雨から76年 短命村と呼ばれた里から」の制作者。
今回の企画の構成として、こうした「黒い雨」関係者による「講演」を組み込むことになりました。
「講演」には、上述の「木の葉のように焼かれて」の寄稿者の方。
さらにこちらの大学生は、今年の6月ウイーンでの「核兵器禁止条約第一回締約国会議」に参加した経緯を報告しました。

企画のエピローグは「ねがい」の大合唱で締めくくられました。


7月9日の長崎市の平和祈念式典での田上市長の長崎平和宣言はこちらのYouTubeでご覧ください。
この中で、「平和の旅へ」のモデルである渡辺千恵子さんに言及をしています。
更に田上市長は、高校生平和大使の合言葉「微力だけど無力じゃない」も引用してました。
このフレーズは、2010年に長崎で開催された日本のうたごえ祭典テーマ曲になった「一本のペンで」(詩:石黒真知子、曲:池辺晋一郎)のモチーフになってましたね。
長崎での特別企画も25分枠で取り組まれました。
被爆の実相を伝え、未来ある子どもたちへつなごうという趣旨でつくられました。
構成は、長崎のうたごえによる「平和の旅へ」(抜粋)、「原爆を許すまじ」の演奏。
そして、被爆者証言の朗読、被爆者からの二つのお願いの訴えと続きました。
フィナーレは「約束のうた」を学童保育と中学生の二か所からの映像演奏で締めくくられました。

閉会後は、毎年恒例の海外代表も一緒に長崎繁華街での署名行動に。今年は、再来年の日本のうたごえ祭典開催予定地の佐賀のうたごえからも参加がありました。


平和へ各地から
第6回静岡・平和をねがう文化の集い
8月5日~7日
マイセル21今年は静大生や高校生吹奏楽部の若者の参加が多く、若者が戦争・平和について考ええチルノを実感したとのことです。
ウクライナチャリティコンサート
7月27日
調布市文化会館たづくり むらさきホール中学合唱クラブ、中学生のチェロ演奏でウクライナ・ドネツクからの避難家族らと交流。
調布狛江合唱団は中学合唱クラブと「ドニエプルの嵐」を演奏しました。
8月6日の平和の波行動
大阪のうたごえでは、広島での平和祈念式典での黙とうのあと、JR桃谷駅前へ。

この日の大阪の最高気温は33.4度。とても屋外での活動は無理ですが、たまたま、朝は雨模様、午前中は曇りと酷暑は凌げたようです。

ギター、ピアニカ、オカリナの伴奏陣で演奏をしていると、8月6日という広島への原爆投下の日でもあり、この写真のように署名に応じてくれる人が(ちょっぴり)多かったようです。

大阪北部センター合唱団では、定例練習の前1時間、阪急茨木駅前で3年ぶりの署名行動に。
記事を送っていただいた久保さんは入団1年目。この方の奮闘記がほのぼのとする通信です。5面で。
是非、また送ってくださいね。

   8月25日(金) 合唱発表会/野外フェスティバル
   8月26日(土) 特別音楽会
   8月27日(日) 合唱発表木/オリジナルコンサート
8月11日に第1回実行委員会がオンライン併用で開催されました。
上記の通り、例年より3カ月半も早い開催になります。
すでにHPで告知されているように、合唱発表会については、各都道府県・産業別の合唱発表会予選は、7月9日(日)までに終えることになっています。
ということは、東京、大阪、愛知、京都など予選の前に地区予選を行っている都道府県では、さらに早く5月ごろに開催する必要があります。
例年ですと、12月に祭典が終わって、ちょっと一息をついて、さて「来年は」ということになりますが、今年は、そうはいかないですね。
さて、8月の札幌の天候はどんなものでしょう?
因みに、今年の8月25日の最高気温は25度。曇り空でした。
来年の8月25日は野外フェスティバルですから、実行委員会もお天気については気になることでしょう。でも、運動会の準備をするにに当日のお天気を気にしていては進みませんからね。
8月26日の特別音楽会は屋内です!
うたごえ75周年記念作品「スタートライン」6曲の全曲演奏が予定されています。
こちらも来年だから、ってのんびりしていると、あっという間ですよ。
そうそう、賛同金も。今年の愛知は交流会ですから賛同金の取り組みがありませんでしたけど、こちらもご協力をお願いしますね。


第65回電通のうたごえ祭典inKOBE
9月11日(土)合唱・創作発表会&ミニコンサート
神戸市立西区文化センター
3年ぶりの開催に向けて準備中です。


65th国鉄のうたごえ祭典inおおさか
9月24日 合唱・創作発表会
9月25日 大音楽会
高槻市現代劇場中ホール

コロナ禍でも昨年は神奈川県からライブ配信を含めたインターネット活用の取り組みをしていました。
今年もオンライン配信が予定されているそうです。

このチラシに掲載されているkokuuta2022というサイトですが、是非、一度覗いてみることをお勧めまします。
いきなり濃紺のナッパ服がドカ~ンと出てきて、一番下までスクロールしてゆくと、「音源」と「アーカイブ」というコーナーがあります。
まず「音源」コーナーですが、国鉄のうたごえの主なうたごえ映像を聴くことができます。
ピアノ伴奏の小林康浩さんの懐かしい映像もたっぷりと見ることができます。(白鳥の歌など)
「アーカイブ」の方では、2008年(大阪)~2019年(みやぎ)の国鉄のうたごえ祭典のダイジェスト版を見ることができます。10分~15分程度に編集されているため、じっくり聞くことができませんが、国鉄祭典の歴史を大急ぎで辿るにはぴったりです。

ナーズム・ヒクメット生誕120周年記念
トルコが世界に誇る詩人ナーズム・ヒクメットの囚われと闘いと愛の生涯を、同じくトルコの現代作曲家ファジル・サイがオラトリオとして描いたものがナーズム・オラトリオ。
原曲はこちらのYouTubeでお聴きすることができます。
お馴染みの「死んだ女の子」(原題Kız Çocuğu)も演奏されていますが、メロディが全然違います。でも、英語の字幕がでますが、日本語訳に近いものがありますので、それを読みながら聴いてますが、グッとくるものがありました。
2020年に日本語での演奏が企画されましたがコロナ禍で断念。
この9月16日に3度目の挑戦を目指して練習が進んでいます。
この曲の背景、取り組みの経緯など詳しく3面でズームアップしております。

  • ばれるほど統一教会自民党支部
    菅野章
  • 統一と持ちつ持たれつ自民党
    浜田与志海
  • 大臣は正す襟ゼロ舌2枚
    中西晃

皆さんからの投稿をおまちしております。


若い世代と平和・憲法を考えた
恒例のピースフェスタ門真は、地元の高校生を一緒に取り組んできましたが、今年はあいにくと高校での行事や試験が重なり当日は参加できませんでした。
そういう場合、実行委員会ではどうしたか。コロンブスの卵的発想の展開は6面でご確認ください。

8月9日の長崎平和記念式典では、毎年、被爆者歌う会ひまわりのみなさんが演奏しておりましたが、高齢化のため、今年が最後の演奏になるとのこと。
式典冒頭で演奏されたその映像「もう二度と」はこちらでご覧ください。

悪魔の飽食福井合唱団
第8回コンサート
8月7日
福井・ハーモニーホールふくい大ホール

今回は、同じ池辺作品の混声合唱組曲「こわしてはいけない~無言館をうたう」がプログラムに取り入れられました。

「こわしてはいけない」は2016年で初演ですが、その翌年に日本のうたごえ祭典でも取り上げられております。2017年祭典は福井のおとなり、いしかわ・北陸でしたね。その時の実行委員会運営委員長だった中村昭一さんが鑑賞記をお寄せいただいておりますが、その点でも感無量だったのではないかと推察します。

あじさいコーラス
真夏の夜のミニコンサート
7月30日
太田区糀谷文化センター

懐かしい曲の演奏時には「マスクの中でハミングしましょう」と、歌い交わす喜びも堪能したようです。


連載1298回 道-その1
9/5~9/12
岬めぐり
「創る」と「改善する」
~青年のうたごえの練習で
山本忠生
京都ひまわり合唱団指揮者
(57)ウハウハの幕開け
生命輝く明日へ
三宅徳子広島合唱団
ウクライナ人が作詞した
黒い目(黒い瞳)
第30話
打人流ソーラン節誕生秘話
芸能の標準語化と新しい訛りの発見②塩原良
ワールド・ゴー・ラウンド
マット・ビアンコ

クラスでうたうこどものうたベスト4
学芸会・発表会でおたおう!1
栃木・味村節子