2022年8月1日号

長岡大空襲を語り継ぐ・長岡大花火大会
今号では、1945年の長岡大空襲と、広島原爆を語り継ぐ映画作品と「証言」で構成しています。コロナ禍で各地の花火大会が中止に追いやられております。
日本の三大花火大会といえば、まずは花火師の競技会と言われる秋田・大曲の花火大会。
茨城・土浦の花火大会は夏の風物詩じゃなくって秋の花火大会。こちらも競技会形式で行われております。
そして、この8月に開催される予定の新潟県長岡市の花火大会は過去に観客動員数100万人越えという文字通りの大花火大会。
こちらは競技会方式ではなく、1946年に長岡大空襲からの復興を願った「長岡復興祭」が起源といわれています。

今年は折しも長岡藩を舞台にした司馬遼太郎の「峠」が上映されていますが、

今号の話題その①は2014年作品の「この空の花-長岡花火物語」本紙2014/7/28号と2014/8/4号の2回にわたって、監督の大林宜彦さんへのインタービュー記事の掲載を行っております。

大林監督が指摘する「平和難民」。
「平和ボケ」で、歴史を正しく理解していないと、ちゃんと学習している人とのギャップが相互理解を阻害するという意味でしょう。
詳しい実例などは1面でご確認ください。

もう一つの歴史認識が4面で語られています。
アメリカがなんで戦争に強気でいられるか。
一つには本土が戦場になったことがないからでしょうね。
と、よく言われていることですが、そんなことを大林監督のお話から思っています。

広島原爆の目撃者として
今号の話題②は、4~5面での哲学者中村行秀先生の広島原爆の目撃者としての寄稿文。

8月6日朝8時15分、8歳だった中村少年は爆心から約20km離れた学校の校庭で原爆さく裂の瞬間を目撃します。
その後の筆舌に尽くしがたい光景はまさに「人間をかえせ」そのままだったそうです。

小屋浦国民学校は、広島県安芸郡坂町にあります。地図で調べると、爆心地からは直線距離で12km程度になります。
当時の集合写真が残ってまして、中村先生はどこにいらっしゃるか分かりますか?
答えは5面で。
この碑は、1963年8月6日に建立された峠三吉の碑。
広島平和記念公園の中にあります。
公園の中には67の像や碑があります。昨年の日本のうたごえ祭典inひろしまの碑めぐりうたう会では、いくつ回ったのでしょうね。

中村先生とは、公共一般労組主催の大塚うたごえ酒場でよくお会いしてました。コロナ禍で中断してますが、この記事をきっかけに、関係者、「そろそろ再開したいね」って話になったら嬉しいのですけど。


神着木遣太鼓を学ぶ
今年の東日本郷土講習会は、かねてよりお知らせの通り、特別企画として東京・三宅島で29人の参加者が神着木遣太鼓を学びました。

どんな太鼓演舞か、YouTubeでご覧ください。コロナ禍まえの2019年三宅島マリンスコーレ21フェスティバルで収録されたものです。

三宅島へは東京・竹芝桟橋から東海汽船の大型客船で6時間半。夜10時半に出港して、翌朝5時に到着する夜行便です。

神着は、三宅島北部に位置します。
右翼山口二矢に暗殺された日本社会党の浅沼稲次郎さんの出身地です。
到着すると、神着郷土芸能保存会の皆さんからのレクチャー。

写真のようにかなりハードな太鼓。中腰で叩くのですから大変です。
その辺のやり方については、実行委員会事務局長の小島啓介さんが8面で詳しく解説いただいております。
「表打ち」とか「裏打ち」という太鼓の専門用語が出てきます。
上記のYouTube映像で聴きますと、何となくわかったような気になります。
さて、伊豆七島というと、2012年に関東のうたごえ交流会を大島で開催。2018年にはぞうれっしゃ交流が八丈島で行われました。

あと新島など4島ありますので、七島制覇、ぜひ実現したいですね。


第20回

ウィーンで開催された第1回核兵器禁止条約締結国会議。
日本政府はオブザーバーすら送りませんでしたけど、市民レベルでは多くの人が会議を見守るために訪欧しました。
長崎の被爆者宮田たかしさんもそのひとり。
オーストリア在住の前田さんから、彼らの市街アクション目撃談が伝わってきました。
3面です。
宮田さんの背中には「私は長崎原爆の生存者です。なんでも聞いてください」と書かれています。
胸の方にも「私は長崎のヒバクシャです」と書かれています。
こういうのをゼッケンユニフォームというのですね。Amazonで調べてみましたけど、白は売ってなかったです。
でも、これはいろいろと応用できそうですね。
こちらは南ドイツなどで飲まれていヘレスという種類のビール。
レーベンブロイがよく知られているブランドです。
BETTER BEERってなんだろう。オーストラリアにそういうブランドのビールがあるけど。
とにかく、今回の締結国会議の会場で配られていたそうです。

核兵器廃絶へ2022
東京→広島コース
西宮さくらんぼ合唱団は、開始前と送り出しでライブ演奏。また阪神西宮駅前のスタンディングでは音楽テープを流す、というハイブリッドうたごえでした。
加古川兵庫県東播地域では、東播センター合唱団民謡集団あらぐさが「生命の詩」の太鼓で行進をお出迎え。
加古川市からの出発前集会は雨のためホール開催でした。
岡山の引継ぎをパーランクで。兵庫のうたごえの松本さんは2月に脳出血。リハビリも上々に。12年前に全コース通し行進をした体力がベースになっているのですね。
長崎→広島コース
今年も市内行進はしないという平和委員会からのお知らせでしたが、繁華街天神での歓迎集会で演奏。久しぶりに大空の下で歌った気持ちを合唱団福岡あらぐさの方が伝えてくれています。

原水爆禁止2022世界大会へ
ヒロシマデー 8月6日、広島県立総合体育館で開催。その様子はオンライン配信されます。
演奏は、広島合唱団による「雲に人間を殺させるな」(外山雄三曲)。mた「ねがい」も取り組まれます。
ナガサキデー8月9日、長崎市民会館文化ホール。
長崎のうたごえでは「平和の旅へ」(抜粋)、「約束のうた」に取り組みます。
オンラインは配信予定です。

6・9行動
7月9日にJR高田馬場駅まえでの新宿原水協主催の行動に地元のうたごえが参加。
次回は8月6日です。


日本原水協では「今月の平和のうた」コーナーを設けています。(サイトの下の方)
応募作品は全国協経由でお願いします。


  • 安全軽視は高くつくぞと東電断罪
    菅野 章
  • こくそうでモリカケサクラかくそうぜ
    浜田与志海
  • プーチンの核に呼応の維新核
    福家駿吉

皆さんからの投稿をおまちしております。


山形市平和コンサート
山形市の平和都市宣言事業として第38回平和コンサートが開催されました。
参加16団体による合唱、器楽、邦楽など様々な取り組みで命のハーモニーが響き渡りました。

うたう会・うたごえ喫茶から
新川歌う会が3年ぶりに再会できました。
次回は11月とのことですが、コロナ禍の第7波がすさまじい勢いですので、この秋には収まってほしいものですね。

広島合唱団・国鉄広島ナッパーズ
ジョイントコンサート
白鳥の歌
7月2日
広島県立文化センター

当日の様子はオンライン見逃し配信されております。
三多摩青年合唱団の竹澤さんのレビューで見どころが書かれておりますが、それプラス、3人のピアニストさんのゲスト演奏。コミックバンド風演奏はお勧めです。


小林信敬さん
長野県うたごえ協議会元議長
長野合唱団、国鉄長野歌う会、男声合唱団純の団長を歴任。
7月9日、かねてより療養中のところお亡くなりになりました。81歳。
慎んで故人のご冥福をお祈りいたします。

連載1294回 テロと戦争犯罪
8/1-8/6
ヒロシマの有る国で
「うたごえ時間」づくりの思う
浜島康弘
名古屋青年合唱団
(53)有楽町で逢いましょう
ヒロシマの有る国で
坂本満子
石川県うたごえ協議会
ウクライナに思いを馳せる
花はどこへ行った
第29話
打人流ソーラン節誕生秘話
芸能の標準語化と新しい訛りの発見①
塩原良
華麗なるミュージカルの世界

まっちゃんのダンスベスト2
広島・堂垣内一恵