2022年7月18日号

「スタートライン」作曲家の思い
来年、日本のうたごえ75周年の記念企画とし6人の音楽家によるオムニバス作品集「スタートライン」の演奏活動が広がっています。
まず、去る4月に開催された全国総会に続く、「作品発表とシンポジウム」で初演。
詳細は、全国協ホームページの特設サイトから試聴してください。
今号と次号で、シンポジウムに参加していただきました5人の作曲家の皆さんの、作曲への思いを語っていただいております。
なお、6人のうち、井上鑑さんは所用のためご欠席。信長貴富さんの「思い」につきましては次号で掲載いたします。
また、本紙ではダイジェスト版となりますので、全文は、季刊日本のうたごえ197号に掲載予定です。
池辺晋一郎さん
「スタートライン」

最初にあるたった一行の詩には、その後につづく無限の世界があり、その後に「夢と希望と挫折」という詩をくっつけています。そして最後に「スタートライン」という言葉に続いて行く構成への思いが語られています。
木下牧子さん
「Peace be with you」
うたごえとの最初の作品は、自然が大切というメッセージを込めた曲「命の木を植える」でした。今回は「平和」をテーマにした曲をつくりました。
寺嶋陸也さん
「一本の木」
作曲の依頼を受けた時に特にテーマの指定はありませんでした。
そこで、すでに20曲以上取り組んできた紫野京子さんの詩から選ばれています。
柴野さんは、阪神淡路大震災を体験され、人知を超えた自然についての詩が多く、その中の一篇を使っています。
新実徳英さん
「昨日よりも優しくなりたい」
和合亮一さんの詩で「つぶてソング」として多くの曲を作っていますが、この曲については次号に続く・・・
新実徳英さん 寺嶋陸也さん 木下牧子さん 池辺晋一郎さん

No War 国際連帯行動”平和の波"
福岡県総がかり行動実行委員会主催の6・12戦争反対!いのち・暮らし・憲法を守る福岡県下一斉スタンディンに福岡のうたごえが参加。繁華街天神では、「明日がある」の替え歌で「〽たすけよう ウクライナ・・」も。
6月26日の24時間国際連帯「平和の波」行動に呼応して青葉公園で静岡のうたごえが参加。
スピーチの合間に「青い空は」などを歌いました。
県平和委員会の呼びかけで、名古屋市・栄のテレビ塔の前で1時間半のスタンディング。愛知のうたごえも歌で参加しました。
6月26日には様々な予定がありましたが、そのスケジュールの合間を縫って、この時間にメンバーが集結。ギター、アコに歌い手は藤村さんら愛知のうたごえのみなさん。

藤村記一郎 作品コンサート70
藤村記一郎さんが70歳になり、この間に創作された曲の「作品コンサート」が開かれました。
当日は、出演団体29,出演者300人、鑑賞者400人などで60曲が演奏されました。
今年70歳になられた高田龍治さん(広島)、山本恵造さん(大阪)も駆けつけました。
レガーテ指揮者の山本恵造さんは、藤村作品が地元にしっかり根付いていることを、今コンサートを通して知ることができたと感想を述べられています。
藤村さんと同期の高田龍治さんは、同じく同期の園田鉄美さん(長崎)と、40歳の時に、創作活動を高めて行こうと誓い合った、という思い出話を披露。
「70代は第二の青春、これからが一番楽しいとき」という91歳の国鉄時代の作曲家さんの言葉を紹介。
なかなか素晴らしい言葉です。
70代はまだまだもっと活動してうたごえ運動を引っ張ってゆくんだぞ、という励ましですね。

藤村記一郎さんは、来年、2023藤村記一郎作品コンサート70の本公演を計画しています。今回はそのプレ企画。
本公演では沖縄を舞台にしたオラトリオ「鳳の花蔓」をメインにしているそうです。楽しみですね。


ピースフェスタ門真
今年で27回目を迎える大阪・門真市で開催されている「ピースフェスタ門真」
7月23日(土)
門真市民文化会館戦後50年を迎えた1995年。悲惨な戦争体験を広く門真市民に伝えてゆく願いでこのピースフェスタが発足しました。
第4回から関西合唱団ポマト班が参加して、「ぞうれっしゃがやってきた」の全曲演奏が実現。
当時、参加した中学生の感想が率直で、感動の嵐を巻き起こしたことを想起させます。
今ピースフェスタ門真の特徴的な取り組みは、若者が主役になっていること。
生徒会による司会進行など、平和のバトンを若者が受け継ぎやすいようにしていますね。


ウクライナ支援平和コンサート

8月14日(日)
13時
流山・スターツおおたかの森ホール毎年開催されている「戦争の記憶と記録を語り継ぐ映画祭」の特別企画として開催されます。

収益は日本チェルノブイリ連帯基金に寄付されます。


核兵器廃絶へ2022
東京→広島コース
奈良から大阪に入りました。
この週は、全国的に35度を超す猛暑。写真からも暑さが伝たわってくるようです。

  • 預貯金を投資でさそい吸い上げる
    金倉俊嗣
  • 核兵器日本政府は核平気
    新潟 風の薫る場所
  • 国民よ本気で怒れと大地身震い
    菅野章

皆さんからの投稿をおまちしております。


「へいわってすてきだね」
6月23日恒例の沖縄慰霊の日を三重県の「緑と海の合唱団」は独自の「命ヌ御祝事サビラ」を開催しています。2013年の沖縄全戦没者追悼式で安里有生くんの朗読した詩が絵本になってます。
この読み聞かせを行いました。

サークルホットほっと
創作グループ「チーム・ちゃりんこ」は主に中小零細業者のことを曲にしています。
昨年は「インボイスってな~に?」などを創作しました。

合唱発表会運動スタート
今年の三多摩のうたごえ発表交流会には3年ぶりの開催で、11団体が出場予定。
日本ウクライナ友好協会の日曜学校がリーブラで開催されており、みなと合唱団が練習していたお隣さんということもあり、一緒に「ウクライナは滅びず」を歌いました。

指揮者として活躍した山岡重信さんが逝去されました。91歳。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

連載1292回 国際会議を憂える
7/18~7/25
ウクライナは滅びず
未来の明暗を分けた二つの会議
田中嘉治
日本のうたご全国協議会会長
(51)鯛名の銀平
人間の歌
佐久間等
国鉄東京合唱団
小村公次
ドビュッシー~ピアノのために
ウクライナに平和を
作詞 きむらいずみ 作曲 大内諒一
試聴はこちら
京都・黒田愛子