2022年6月27日号

いのちのルール、それは平和憲法
作曲家長森かおるさんには、全国合唱発表会に2017年以降講評委員として皆さんと接する機会もありました。

神奈川合唱団では、団創立55周年演奏会(2004年)以来のお付き合い。
今号1面、3面で、同団の河野好行さんにインタビューをしていただきました。

2004年に神奈川合唱団が初演した曲は2つの組曲。作詞は門倉さとしさん、作曲は長森かおるさん。
門倉さんは2009年にお亡くなりになってますが、長森さんとの出会いは2002年に本紙に掲載された一篇の詩。それが「無言館」でした。
たった7年間のお付き合いだったのですね。
門倉さとし詞の曲はいっぱいありますね。「たんぽぽ」(曲 堀越浄)「二十歳」(曲 神野和博)「青春」(曲 じぬしみきお)「桑畑」(曲 関忠亮)などなど。でも長森さんは、たぶん門倉さんの詩の一番多い作曲家だろうと。
長森さんの手元には、まだまだ沢山の送られてきた詩があるそうです。
長森さんは語ります「本紙との出会いが五線紙に向かうきっかけになったと」、そして「最初に出会った詩は石原いっきさん」

長森かおる 童謡集・合唱集は、門倉・石原お二人の詩を中心に21曲の長森作品が掲載されています。


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2022全国創作講習会は、リアルとオンラインのハイブリッド開催。
21曲が発表されました。
まず5月13日のオプションツアーでスタート。
原発事故から11年も経った今も残る生々しい爪痕と、天明の大飢饉以来の苦難の歴史をさかのぼりました。
講習会のチラシに「福島に寄り添う」というなら、福島に触れて、福
島の現状をご自分の五感で感じて下さい、と記載されていたように、はやり現地に来なければ分からなかったことも大きな収穫だったようです。
帰宅困難地域にも防護服を着て行きました。
津島地区にお住まいだった三瓶春江さんの案内で、ご自宅(写真右)、小学校などを見て回りました。
詳しい内容は4面に埼玉合唱団の大野悦子さんが寄せています。
ビオトープというのは、自然の生態系を人工的に再現した場所という意味です。
こちらでは原発事故で外で遊べなくなった子供たちが自然を感じることができる体験スペース。
「バックトゥザ・フーちゃんⅡ」の舞台になったところ。
二本松市の隠津島神社では、天明の大飢饉の経験を後世に伝えようと農民たちがのこした記録「為民の碑」を見学。
講習会初日5月14日(土)は、まず「ヒロシマの有る国で」「まつり」などでおなじみのシンガーソングライター山本さとしさんの講演から。
その講演の内容は、地元から参加の阿部純さんに5面で語っていただいております。
今号では、出来上がった21曲から「福(しあわせ)」を7面「紹介曲」コーナーに掲載しています。
松永さんら4名の集団創作ですが、その経緯について、5面で詳しく報告されています。
今年の創作講習会は、7月16日のオンライン発表会へと続きます。
詳しい開催要項はこちらからご覧ください。

国際交流・情報
ミャンマー藤村記一郎さんの広い人脈から国際交流の話題をミャンマーから二篇とオーストラリアから一篇を8面でお伝えしております。こちらは在日ミャンマー人の心の拠り所、名古屋の寺院。ここでの5月4日開催のパゴダイベントの話題。
ミャンマーでは、仏教と寄付の文化が浸透していて、人々は与えることで功徳を積むという考え方えです。そのため、ミャンマーは寄付指数が世界一という統計もあるそうです。
大塚さん(写真右端)は、東南アジアでの滞在経験を活かして日本語教師ボランティアをしています。軍事クーデターに対して、ミャンマーの人たちへの恩返しとして募金活動に参加しています。

5月22日に名古屋・栄のエディオン久屋広場で菩提樹祭り・花祭りが開催されました。
参加された方はカラフルな民族衣装で踊りに興じられていました。
写真右側はすわじゅんこさん。
ミャンマー応援の活動を幅広く展開しています。
詳細は、こちらのオフィシャルサイトで。
すごい人気ぶりがわかります。

左側はエィミィミィ
さん。技能実習生として来日しており、過酷な労働の合間に、名古屋駅前で募金活動に取り組んでいます。

写真、右から二人目は加藤さん。
こういう方々がミャンマー人支援で全国を飛び回っています。

オーストラリアこちらは、医学分野のデータ解析が専門の杉本さん。
現在はオーストラリアに長期滞在中。
現地のコロナ事情について教えていただいております。
オーストラリアといえば、外来種の持ち込みに神経をとがらしており、空港での検疫はかなり厳しいものがあります。
ことコロナについては、どうも比較的に寛容な様子がうかがえますね。

核兵器廃絶へ2022
北海道→東京コース
青森での引継ぎ集会で青森のうたごえは3年ぶりの開会前演奏。
平和行進は、日本海コースと太平洋コースに分かれてスタートしました。
東京→広島コース
本文の中で触れられている刈谷市にある依佐美送信所というのは、1929年(昭和4年)、対欧無線の送信施設として開局。太平洋戦争中は旧日本海軍が、戦後はアメリカ海軍が軍事利用。1994年に市民の撤去運動により基地撤去されました。

東京混声合唱団
特別演奏会
林光メモリアル
東混「八月のまつり」
8月3日広島・JMSアステールプラザ
8月7日東京・第一生命ホール

東混で毎回メインに演奏するのは林光「原爆小景」。2013年に寺嶋陸也らでの演奏がYouTubeにありましたので、お聴きください。

東混は毎年原爆の日に寄せて東京で「八月のまつり」を開催してきましたが、今年は、山下一史氏の指揮で東京・広島で開催されます。
山下氏の「講演に寄せて」を3面でご紹介しています。

  • 骨太もわが身は細るばかりなり
    バイオ亭長浜
  • 民の声値上げばかりで音を上げる
    菅井孝義
  • 賭けてみる起死回生をカジノにさ
    六月野一郎

皆さんからの投稿をおまちしております。


講演と音楽の夕べ
池辺晋一郎さんの講演と、「平和の旅へ」の演奏。
講演では平和への合唱の力が語られました。

演奏活動ホットほっと
宮城のうたごえが街角で歌う「とっておきの音楽会」を開催。
写真はコカリナ合奏団。ほかに、昨年のひろしま祭典に初登場した青年未来塾などが参加しました。
調布狛江合唱団バンドグループ「玉手箱」、出前演奏班「東北人」が約40km離れた東京・墨田区で地元のうたごえサークルと一緒に演奏活動を行いました。

東京紫金草合唱団
20周年記念コンサート
5月28日
川口リリア音楽ホール

会場を満席にして「平和へ」をテーマにしたコンサートはコロナ禍で1年遅れの20周年記念となりました。


連載1289回 動物の移送
6/27~7/3
シェルブールの雨傘
響け生命のハーモニー
きむらいずみ
山形センター合唱団
(48)早く帰ってコ
ここは故郷
藤井昌雄
千葉合唱団
次世代を背負う 三丘翔太
70年代ミュージシャン結集
ひとりじゃないよ
作詞作曲 松永朝恵・清水雅美・寺本美和子・大熊啓
試聴はこちら
神奈川・杉山良江