2022年2月7日号

核兵器禁止条約発効がもたらした劇的変化
1月22日に核兵器禁止条約発効1周年を迎え、各地で記念の街頭行動がとられました。

条約批准国も59カ国に広がり、世界の動きでも、3月22日から3日間、オーストリアのウイーンで第1回締結国会議が開催されます。

今号1面、3面では各国の反核運動をお伝えする写真とともに、原水爆禁止日本協議会事務局次長の土田弥生さんに世界の潮流について寄稿いただきました。
上記の通り、批准国は59ですが、署名国は86に。

ここでおさらいですが、条約に「署名」するというのは採択された条約について賛成の意思表示をするための全権大使が署名すること。言ってみれば採択結果の確認です。

これに対して、批准というのは、条約に対して国家として正式に確認するものです。

ですから、賛成はした(署名はした)けど、

批准はしないというこは、法的には問題ありませんけど、国際的信用問題にもなるでしょう。

でも、問題なのでは、この場合、唯一の戦争被爆国である日本がなんだかんだと言って条約に反対していることです。

反対して国は、核保有国、NATO加盟国と日本、韓国などのアメリカと同盟している核依存国です。

それじゃあ国際的にもバツが悪いというのでしょか、1月3日に核保有5ケ国(P5)が共同声明をだしましたね。

P5の共同声明は、核戦争の防止と軍拡競争の回避に関する5大核保有国指導者の共同声明というもので、その中で、核戦争に勝者はおらず,決して戦ってはならないことを確認する、ということを述べております。
しかし土田さんは指摘します。

声明は核兵器の抑止の役割を与え、禁止条約にも、核兵器をなくすとのNPTの合意にも触れてません、と問題点を指摘します。

核保有国、核依存国の世論調査では60%~80%の国民が自国政府に禁止条約への参加を求めています。

日本では、71%が条約の批准を求め、85%が3月の核兵器禁止条約第1回締結国会議にオブザーアー参加することを求めています。

岸田政権は、敵基地攻撃能力の保持、南西諸島のミサイル基地化、憲法改悪などを矢継ぎ早に打ち出しています。

私たちの声で、日本だけでなく、世界の政府を動かしたいものです。
今号で取り上げた各国での運動の写真のように連帯してゆきましょう。


岸田政権下ですす改憲の動き。これを止めるために、全国からの投稿をお願いします。

今号4面では、大阪からの投稿をご紹介しております。


被爆ピアノ資料館訪問記
被爆ピアノの調律師、矢川光則さんについては、度々ご紹介してきました。

昨年から建設が進んでいた「被爆ピアノ資料館」が完成しましたので、早速、愛知の藤村記一郎さんが、12月のひろしま祭典の機会に資料館を訪問しました。

ひろしま祭典、コンサートヒロシマ・Ⅱ(12月4日)でも被爆ピアノがステージをかざっていましたね。

「青い空は」では井上鑑さんが、「アオギリのうた」では作者の森光七彩さんのお父さん森光明さんが被爆ピアノを弾いていました。

「広島 愛の川」でも伴奏に音色を添えていました。

こちらは2020年映画化された「おかあさんの被爆ピアノ」のポスターとダブル主演の佐野史郎さんとAKB48 の武藤十夢さんの色紙などが飾られております。

映画は、「70 年経って被爆体験者は段々いなくなって、あと 10 年したら殆どいなくなる。被爆ピアノはその音色でずっと原爆のことを伝えていくことができる」という矢川さんの思いをストレートに伝えています。

資料館を訪れた藤村さんは、矢川さんから印象的なお話を伺っています。

詳細は8面の第2特集でお読みください。

山間の自然豊かな環境にある資料館。

皆さんも是非、一度行ってみてください。

詳細はこちらのHPから


苫小牧うたごえサークル「わたぼうし」から、演奏した「この街から」の背景などについて通信いただきました。

わたぼうしは献歌のひろばでは「折り鶴」などを演奏。

その後、平和記念公園にある朝鮮人原爆犠牲者慰霊訪問訪問

原爆犠牲者は20万人とも言われていますが、その10%が韓国人。

韓国人の慰霊碑は1970年に建立されますが、それまで差別的に慰霊すらされていませんでした。

通信野中で、「ただ嬉しかったことに、 大阪から中学生が修学旅行に来ていて、慰霊碑の前で学校の教員が慰霊碑の説明をしていて、社会全体の反動化が進む中、一纏の望みを感じました」と記されていました。

大阪北部センター合唱団は「原爆を許すまじ」を演奏。この歌を広島で歌うことの意味を考えておられます。

福岡の女声合唱団ビオレッティは「ヒロシマのつる」を演奏。アメリカのフォークシンガーの作品で、矢沢寬さんが日本に紹介。今回は安広真理さんの編曲です。


原発事故10年に取り組まれた合唱ミュージカル「バックトゥザ・フーちゃんⅡ」

昨年暮れの公演を見たから、映像配信で見られた方から感想記をいただきました。

福島原発訴訟津島被害者原告団の三瓶春江さんは、幅広い世代の方々が被害者の思いをそのまま伝えてくれた、と感動いっぱいの気持ちを述べています。
三多摩教職員合唱団の箱崎作次さんは、脚本、音楽、振り付けまで素晴らしいという感激を寄せてくれました。
子どもたちが全編で主人公になっていること、現地をしっかり取材して福島の現状と未来を見据えて作品にしていることに特に注目しています。


黎明期のうたごえ そして今
合唱研究会第3回発表会
2月20日(日)14時
大阪・ドーンセンター
2014年にスタートした研会。

第1回の様子
第2回の様子


本紙新年号でご紹介した島根のうたごえ協議会発足のニュース。

北海道、東京から激励のお便りをいただきました。


  • もいやり予算の基地にオミクロン
    バイオ亭長浜
  • 聞く力 国民向けには機能せず
    福家俊吉
  • 又時短 落胆 負担 ヘルプミー
    小泉康子

皆さんからの投稿をおまちしております。


核兵器廃絶署名行動

長崎県原水協の署名行動に参加した長崎のうたごえ協議会。新年、成人の日、1/22発効1周年記念日と立て続けに。


各地のうたう会だより

昨年発足したばかりの合唱団「びわこの風」と新婦人のうたごえ喫茶とのコラボで年末大うたう会を行いました。


昨年12月にリリースされたCD「私たちの大切なうた」の売れ行きが好調です。

一緒に発売された楽譜集も。セットで購入される方が多いそうです。

コロナ禍での突然の「おうち時間」を心豊かなものにしているようです。

このCDを伴奏にうたごえ喫茶をやるとか、歌を自撮りしてあなたもユーチューバーに!



みなさんのお友達をご紹介ください。



神戸では、読者が増えると記念の花が咲きます


お申し込みは、お近くの合唱団
または
当サイトの購読申し込みページから

新しいチラシも出来上がりました。
うた新拡大にご活用ください。

当サイトの記事・写真・データなどの無断コピー、
ダウンロード、転用は固くお断りいたします。
連載1270回
電話激変
2/5~2/12
心の歌
コロナ世代?
渡辺享則 (日本のうたごえ全国協議会副会長)
(30)夜のプラットフォーム
わが母のうた
大竹幸子(岐阜・中津川合唱団満天星)
いじめが生んだ郷愁の歌 「旅愁」
第23話
獅子に翼が授かった日
和太鼓青少年チーム
塩原 良
武満 徹
全合唱曲集
京都・黒田愛子さん