2022年11月7日号

復帰50年、沖縄の現状と日本国憲法
復帰50年を迎えた沖縄。日本のうたごえでは、8月20日~22日に第5次うたごえ沖縄行動に取り組みました。その経緯は、これまでも本紙で取り上げてきました。今号と次号で、行動初日の8月20日の記念講演での学習会の様子をお伝えしております。
講師は沖縄国際大学経済学部大学院教授の前泊博盛先生。
演題は「戦後77年・復帰50年-日本国憲法、主権、安保、地位協定~普天間基地・辺野古問題の舞台裏~」
そもそも、この写真の普天間基地。
何が問題なのでしょう。

  1. 市街地のど真ん中にあること
  2. 米兵の問題行動
    1995年の沖縄米兵少女暴行事件など
  3. 事故の危険
    ヘリの部品落下、墜落事故など普天間飛行場の所属機による事故が絶えません。
  4. 騒音
    市街地のため、周辺住民は騒音に悩まされています。
上述のように、沖縄返還50周年ということもあり、今年度上半期のNHK朝ドラ「ちむどんどん」では沖縄にスポットを当てていました。飛行機が騒音をまき散らす場面が何度かありましたが、この4つの基地問題に正面から取り組んだものではありませんでした。
やはり、私たちは、沖縄の歴史を知り、未来への希望を持つために、今、何をしなければならないのか?
今回の前泊先生の講演は大いにヒントになるものです。
特に経済面での問題について、とても分かりやすく解説されてますので、今の問題をよく理解できると思います。
更に、講演の中でとても面白い提言をされています。
それは「議員検定」。
詳細は1面を読んでいただくとして、今の国会議員、市町村議員に立候補しようとしている人に2つの面から「検定」を受けさせようというものです。ぜひ、実現させたいです。

日本のうたごえ75周年記念事業 成功へ
日本のうたごえ75周年記念事業として10の計画が挙げられております。すでに委嘱記念作品「スタートライン」が出版され、来年度の北海道でのうたごえ祭典での全曲演奏に向けて準備が進んでいます。こうした記念事業を進めるために、本紙意見広告への賛同署名・募金が11月末を目標に進んでいます。
その推進に、北海道、名古屋、京都、大阪の方から一文が寄せられています。ご自身のファミリーヒストリーを語っておられる方、来年8月25日付けの「妄想日紀」を綴っている方など、面白く読めます。4~5面で目を通していただき、目標達成のため奮起をお願いします。

静岡合唱交流会は20団体が参加。
第2部では、最近、一皮むけたと評判の高い川口真由美コンサートが行われました。
3年ぶりに福岡市で県うたごえ交流会が開催され、16団体が参加しました。最初に登場した保育関係と子どもたちの「どろんこ合唱団」が注目を集めたようです。

演奏活動交流

10月8日
山形市中央公民館大ホール
被爆ピアノ平和コンサートに山形センター合唱団が参加しました。
10月8日~9日
山形市南部市民会館
公民館まつりに開催され、山形センター合唱団は9日の芸能発表会に参加。
連日の活動は精力的ですね。

調布狛江合唱団の鈴木勝雄さんはJMITU(日本金属製造情報発信労働組合)三多摩東地域支部の書記長さん。
今年2回目の生活・労働相談フードバンクを開催。
鈴木さんは得意のギターで、フードバンクにうたごえの調味料を加えて。鈴木さんは、他にも、太鼓や南京玉すだれなど多彩。こういうイベントでは引っ張りだこです。

話題のミュージカルバックトゥザ・フーちゃんⅡ・福島公演が10月9日に行われました。
その様子を、作曲者の藤村記一郎さんと、福島公演実行委員長の菅野正寿さんに寄稿していただきましたので、8面第二特集に掲載しております。
フーちゃんⅠは、原発を誘致しようとする町にタイムスリップした子どもたちの物語。2014年初演。
その後、大学生になった主人公が原発事故から10年目の福島を訪れるというストーリがⅡです。
この写真のように、映像と歌をコラボさせて「福島の今」と放射能性物質に汚染された地域の再生を視覚的にも訴える舞台作りをしています。
今回の福島公演を資金面で支えたのが「450万円の賛同金」。
そのために、ふるさと納税のように、お米の「返礼品」を設けるなど工夫をしてきました。
公演当日の募金箱にも多くの好意が寄せられました。
最近は、被災地視察をかけた農業体験ツアーなどが人気を呼んでいるそうです。高校生、大学生がグループでやってきて里山体験に。
こういう小さなコミュニケーション作りの積み重ねが持続型の本当の復興へつながってゆくのでしょうね。
舞台挨拶をされる二本松市長 福島公演実行委員長

保育のうたごえ創作交流会
保育のうたごえの創作活動が活発です。実際に現場で働いている人の切実な願いを身をもって感じているだけに詞・曲ともに共感を得やすいのだと共います。
特に、今年開催された全国創作講習会で生まれた「明日の保育を」は、本紙でも紹介して反響を呼んでいます。その後、2部コーラスとピアノ伴奏譜もできて、いろいろな場面で歌われています。
特に、いま取り組まれている「子どもたちにもう一人保育士を!」運動に連帯しています。
この運動は素晴らしいと思いませんか?
会社経営化、園庭のない保育園など保育環境が激変しているなかで、的を得た要求と思います。
そういえば、大規模保育園では、100台の監視カメラで各部屋の様子を見ているようです。
例えが悪いですが、ちょうどこんな画面で見ているのですけど、これで子どもたちに寄り添った保育ってできるんだろうか、って最近見たTVで考えさせられました。

  • 秋晴れのような政治をねがう日々
    都甲容子
  • マイナンバーあんたが決めたユアナンバー
    中村昭一
  • 物価高悪魔で下げぬ消費税
    寺中信雄

皆さんからの投稿をおまちしております。


まつぼっくりうたごえ広場
中池見湿地というところがあるのですね。JR駅から2㎞程度の市街地に蛍やメダカが観察できる場所があるのですね。
ここのビジターセンターでうたう会、って素敵な企画です。

秋のオンラインうたう会
ひろしま祭典応援をきっかけに始まった全国オンラインうたう会が11月6日に開催されます。
ZOOMを使っていますので、どなたでも参加できます。
参加IDなどは3面で。
また、本紙10月17日号でお知らせしたZOOM利用講習会が10/29に開催されます。
その録画がYouTubeで公開されるといいのですけど・・・

歌声喫茶ともしび再開へ
1960年代の新宿の文化遺産ともいえる「灯」が1990年代に「ともしび」にリニューアル。高齢化社会に対応して豆本歌集も大型化。しかし、コロナ禍もあり2020年に新宿店を閉店。再開が待ち望まれていましたが、やっと11月22日に再開の運びになりました。
JR高田馬場駅から3分のビルの1階。ちょっと座席数が狭くなったような感じですが、交通の便は格段にアップ。
イラストのように、壁掛け大型TVを使って歌詞表示をするようです。
前のお店では、プロジェクターを設置するスペースが取れず、歌集が手放せませんでしたけど、新店では歌うことに集中できそうですね。
楽しみです!
新店舗建設建設募金のお願い

岩田誠古希祈念
本紙10月10日号でズームアップした、神戸青年合唱団などで歌っている岩田誠さんの70歳記念コンサートが開かれました。
7面でご本人からの当日の様子をレポートしていただきました。
今回は「子ども食堂支援」のチャリティコンサートとしての側面もあるまったくの個人コンサートでしたが、多くの仲間に支えられての開催でした。
そして来年7月8日には、灘区文化センターで開催されることが決まったそうです。「古希+1」コンサートですね。

),”

連載1306回 鉄道150年
11/7~11/13
小さな木の実
一緒にうたうかい!? -ぼくのうたごえ運動
山本忠生
京都ひまわり合唱団指揮者
(65)睨みながら飲む酒
歌って愛して
松田覚 福井センター合唱団
ロシアの抵抗歌手が歌う
百万本のバラ
第32話
生い立ちが繋いだ25年ぶりの友情の太鼓
塩原良

いのちのソナタ

Naraクロスオーバー
原発ゼロ・被災者支援を音楽で
孤悲 さだまさし
京都・黒田愛子