2022年11月28日号

今年は、例年と違って日本のうたごえ祭典ではなく、10年ぶりに「全国交流会」という形で全国規模のイベントが開催されます。
といっても、大音楽会がない以外はほとんど変わらない催しです。
会期も3日間と祭典と同じです。
特別音楽会や小音楽会も計画されています。
その特別音楽会(特音)、小音楽会(小音)の準備状況、見どころを、運営委員長の舟橋幹雄さんに語っていただきました。
特音の見どころは、初演の「銀色の翼にのせて」とうたごえ75周年企画委嘱作品集の「スタートライン」から演奏される2曲。そして全国合同、青年の合同も見逃せません。
小音ではミュージカル「バックトゥザ・フーちゃんⅡ」を楽しみにされている方も多いことでしょう。
なお、特音のA席については、11月15日に売り切れの告知が出されております。
特音のB席、小音のご予約はお早めに。


本号では、全国合唱発表会、オリジナルコンサートの全出場団体の一覧を4~5面で掲載しております。

「われニャガ」の古澤望さんの壁新聞(クリックして拡大)


今年の全国合唱発表会には、出演登録で272団体、4250人が参加します。20人以上の一般の部Bでは61人という大陣容の合唱団も。交流の部Ⅱでは全国保育のうたごえが56人という大合唱で、3面と7面でご紹介の「明日の保育を」を演奏予定です。
4~5面で3人の方に、全国合唱発表会・オリジナルコンサート参加への抱負を語っていただきました。
長野ぞうれっしゃ合唱団
(一般の部A)
高校で合唱部に入ろうと思ったら人数が少なくて廃部に、という方から投稿をいただきました。
なお、本文中「マルモリ」というのは、2011年に流行ったこんな曲です。
ヤネコシンガーズ
(オリジナルコンサート)
演奏予定曲は「親ガチャと政府ガチャと」。
話題の「親ガチャ」というと、生まれてくる子供は親を選べない、という街角のおもちゃ販売機やスマホゲームに例えています。
じゃ、「政府ガチャ」といういのは?
南部合唱団
(一般の部B)
本紙5月30日号で同団芸術局長の加山明美さんの突然の訃報をお伝えしました。
今年の全国出場は難しいかなと内心思っていたそうです。そういう時って団結の底力がでるのでしょうね。

2022兵庫のうたごえ祭典in加古川
2025年に「日本のうたごえ祭典in神戸・ひょうご」の開催地で、3年後も見据えた地元の祭典が開催されました。
8面の特集記事のこれらの写真を見る限り、もうお立派な大音楽会並みのステージだと思いませんか。
本文を読みましても、そうそうたる選曲のオンパレード。
写真上は、うたごえ75周年記念委嘱作品集「スタートライン」から「すこしずつ」の演奏を作曲者の信長貴富さんによる指揮で。
写真右は青年・学生のステージでの「ほらね、」の演奏。
県内を4ブロックに分け、今回の開催地播磨の合同は信長作品を演奏 女性合同は「母さんたちの贈りもの」「証城寺の狸囃子」など
平和のうたごえのステージのほか、シニアのうたごえ、働くもののうたごえなど 和太鼓と合唱は、昨年の日本のうたごえ祭典inひろしまでも演奏された「生命の詩」

11・3保育大集会
この時期に行われる保育大集会。
ネット検索しましたら、11・3保育大集会がヒットしましたが、11年前と4年目のものでした。
2011年の11・3保育大集会
2018年の二本松はじめさんのオープニングステージ
主催は、「よりよい保育を!実行委員会」で、その事務局を務めているのは全国保育団体連絡会です。
毎年の祭典プログラムに名刺広告を掲載してうたごえを支援いただいている団体さんですね。
映像をみていて感じることはとにかく若い!
ここで演奏されるうたごえも、切実な要求を歌っていますが、若さにあふれています。
7面の紹介曲で取り上げている「明日の保育を」や、たぶん、近いうちに紹介されたらいいなと思う、今回の集会テーマ曲「もう一人行進曲」。聴くだけで「よし、やったろか」って気になりますよ。
この大集会もご多分に漏れず3年ぶりの開催。
この間、オンライン会議は開催されていましたが、「やっとあえたね~」と感激の再会の場面が各所で観られたようです。

8月に開催された青年の交流会に参加された福井の「おでん部」メンバーの良太君。
宮城のうたごえの岡村さんの11年前の出会いから、今回の再会までのお話を3面に掲載しております。

  • トランプにババ引かせなかったZ世代よ
    菅野章
  • ずるずるときく耳内(無)閣もたないよ
    都甲容子
  • 高齢者倍々ゲームにため息か
    菅井孝義

皆さんからの投稿をおまちしております。


共感呼んだ歌の効果
三多摩青年合唱団の箱崎さんは、佐藤香さんとのタッグで様々な創作曲を輩出しています。そのひとつに「このまちがふるさとに」。あいにく、まだYouTubeにはアップされてませんが、この曲が演奏されたのが、東京・東大和市での市民のための市政を作る会。
うたごえが、こうした活動の潤滑油になっているようです。

阪神センター合唱団は2カ月に一回のうたう会を開催しています。こういう時期ですから、近隣でお手軽に楽しめるうたう会は参加者にとっては嬉しいものですね。
こういう嬉しさの輪が広がって、京都、大阪からもお客さんがやって来れれたというのはびっくりです。
それもそのはず、ただのうたう会ではなく、写真のような手遊びコーナーや、合唱団の演奏も。それを仕切る司会者さんも新人とベテランの組み合わせで緩急をつけているのでしょう。参加者さんに楽しんでもらうホスト精神がしっかりとしているのでしょうね。

小林康浩さんありがとうコンサート
10月30日
仙台・国際センター
当初予定していたホールが使えなくなったために、急遽手配したものの、予算を大幅超過。本紙を通して全国に支援を呼び掛けたところ多くの賛同金が寄せられたそうです。
コンサートの様子は、宮城と青森からの参加者さんの投稿でお読みください。(7面)

連載1309回
世界で一番美しい花
11/28~12/9
今・今・今
映画を早送りで観る人たち
轟志保子
日本のうたご全国協議会副会長
(68)小指が痛い
琵琶湖周航の歌
奥村忠一
洛北青年合唱団
次代を担う森山愛子
高橋真梨子ラストツアー
明日の保育を
保母理英子 作詞作曲
YouTubeでお聴きください。
神奈川・杉山良江