2022年11月14日号

2022国連軍縮問題・パネル討論 憲法を活かし、喫緊の核兵器禁止を
10月24日~30日に国連軍縮週間が取り組まれました。
今週号では、期間中に開催された原水爆禁止日本協議会主催の下記3名の方によるパネル討論会の様子をお伝えしております。

そもそも、軍縮ということについて、ちょっと長いですけど、引用します。
第一に、日本が拠って立つ日本国憲法の平和主義の理念と、唯一の戦争被爆国としての道義的責任という日本国民の「使命」としての軍縮・不拡散外交です。日本が「核兵器のない世界」の実現に向け、国境を越えた取組を進めていくことは国としての使命とも言えるものです。

第二に、日本の平和と安全を確保する「安全保障」としての軍縮・不拡散外交です。日本を取り巻く地域や国際社会の安全保障環境を安定・改善させるための手段として、軍縮・不拡散を積極的に活用することが重要です。国家安全保障戦略においても,軍縮・不拡散もその柱として位置づけられています。

第三に、兵器の破壊力・殺傷力の向上に伴い戦争の悲惨さが加速度的に増大している中で、「人道の精神」に基づく軍縮・不拡散外交です。

第四に、一人ひとりの人間の安全を確保するという「人間の安全保障」の考え方に基づく軍縮・不拡散外交です。

さて、これはどこからの引用でしょうか?
実は、日本の外務省のHPの「我が国の基本的立場」として、第一次安倍内閣の時から掲載されているものです。
安倍首相はじめ、その後の首相さんは、このHPを読んだことがあるのでしょうか?

半田滋さん
防衛ジャーナリスト
元東京新聞論説委員
大久保賢一さん
日本反核法律家協会
会長、弁護士
土田弥生さん
日本原水協
事務局次長
この軍縮週間に合わせて各地で行動が起こされています。6面で福岡からの通信をご紹介しております。

先週号に引き続き、今月末を目指して取り組まれている本誌意見広告への取り組みについて、全国協常任委員さんからの寄稿をご紹介しています。
うたごえが創る小曲が運動の底辺を支えている、という話。昨日(11/3)に日比谷野外音楽堂で開かれた全国集会のように最近特に元気な保育の現場からの「もう一人」の声。などなどをお届けします。
中でも、月額140円の全国協会費じゃ足りないよね、という、この取り組みの本質を突く意見もいただいております。とくに、この部分、読んでくださいね。

年金一揆 フェスタ2022
とにかく物価がどんどん上がる。
HPで検索して1100円と思ってお店に行ったら、上から紙が貼ってあって1350円!こんな風景が日常になってます。
一方、給料は上がらない、そして年金も。
4年ぶりの年金一揆が東京・日比谷野外音楽堂で開催されました。
この日は、千葉のうたごえ(写真左)、東京のうたごえ(写真4枚目)がステージに立ち、秋晴れの空にうたごえを響かせました。
主催は全日本年金者組合と全労連。
恒例の「むしろ旗川柳」の入選作が発表になりました。
今年はどんな川柳が入賞したのでしょうか?
年金一揆は4年ぶり、ということでしたが、この川柳は毎年開催されていたようです。
昨年度の最優秀賞は岐阜の方の「世直しと 仲間増やしで 老い楽し」
うん、わがうたごえにも通じるものがありますね。
公的年金関係では、最近またまたきな臭くなってきてます。
一つが「国民年金保険料の納付期間の5年延長」や「国民年金の厚生年金による穴埋め」といったこと。
昔は、物価スライド制と言って、物価が上がると年金が上がる仕組みでした。ところが、実際には、当時、物価が下がってました。また、いつの間にか給料スライド制になって、物価が上がっても年金が上がらない仕組みに。
なんだか、おかしな仕組みがますます分けのわからないように。
それが目当てだったりして・・・!

第23回
このチラシは、日本ならイオンからの「王様(消費者)のお楽しみ」とでもいうのでしょうか、こんな割引クーポンがオーストリアのスーパーで配られているそうです。
日本でも「ポン活」が人気です。でもこれがまた難儀で、TVCMでも、おばあさんがレジ前でスマホ操作に手間取って時間がかかっていると、後ろの若者がラップ調で「慌てなくてもいいんだよ」と応援しているくらい、とっても厄介です。
これがこういう紙のクーポンなら簡単でいいですね。
こちらは政府からの物価対策クーポンや給付金。
毎回、かの国から垂涎の様子が伝えられますが、今回のこれは「感無量=かんムリョ~」と号泣したくなる話です。

ところが、わが国では、欧米と比べると物価上昇率が低いといわれてます。いえいえ、それは統計のマジックです。水光熱費は20%前後の上昇をしてますが、スマホなどの通信費が下がっているため、全体では物価上昇率が低くなっているように見えるだけ。
騙されないようにしましょうね。


先週号に続き、復帰50年の沖縄の現状について第2回目。
沖縄国際大学経済学部大学院教授の前泊博盛先生のお話の今回は、米統治下から復帰時まで。
この当時の様子と現状をしっかり検証しないと本質が見えてこないと訴えます。
現に、この50年間の米軍による事件は6000件、事故は826件も。
この写真は2004年、沖縄国際大学に米軍機の墜落事故の時のものです。
そりゃ、ロシアのウクライナ侵攻に比べたら、という論も聞きますが、日本には世界の宝、憲法9条があるのです。問題ばっかり起こす米軍にいざとなったら守ってもらう、というのは、費用対効果の面からも疑問符がつきますね。

文化庁が主管の国民文化祭は1986年から国体のように各地で開催。
今年は、復帰50年を記念して、沖縄で「美ら島おきなわ文化祭2022」が開催されています。
このタイミングで11月19日に「復帰」50年を「問い返す」企画が進んでいます。
詳細は3面で。

房総の「いしずえ合葬追悼会」が3年ぶりの通常開催となり、千葉のうたごえへ演奏依頼がありました。5合唱団15名で「いのちのかぎり」などを献歌しました。
埼玉合唱団では、10月15日・16日に開催された第67回日本母親大会in埼玉・群馬で「愛と平和をうたうコンサート」に取り組みました。
埼玉合唱団(写真上)と、公募による女声合同合唱団(写真右)で演奏。15日夜のオプション企画として取り組まれましたが、1時間半を超える本格的なコンサートに。主催者も、合唱団も、参加者も、みんながハッピーな演奏会でした。

12月4日の全国うたごえ交流会in愛知、特別音楽会で司会を務めるお二人に藤村記一郎さんがインタビュー。特別音楽会への抱負を語っていただきました。
写真左は、藤村作品の公演時に演出などでよくお名前をお見掛けする川村ミチルさん。
初めまして・・・という方も多いのでは?
そして写真右側は中学2年生の水野君。愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団で存在感のある団員さん。
お二人の特別音楽会への期待を3面でお読みください。

  • 聴く力あなたに届く誰の
    秋野一郎
  • 後出しと伝言ゲームが子に流行る
    遠藤譲
  • 値上げ前急いで買ったら期限切れ
    菅井孝義

皆さんからの投稿をおまちしております。


「あの日の誓い」演奏
近江八幡の「うたごえサークルたんぽぽ」は久しぶりの9の日行動に取り組みました。
ここで演奏した「あの日の誓い」(作詞:高元豊子 作曲:鬼崎良弘)は、昨年2月に核兵器禁止条約が発効されたことを受けて創作された曲です。楽譜は、創作センター(No.474)をご参照ください。

すっかりおなじみになった山本高栄先生が率いる名古屋市立志賀中学校が合唱部が3大会連続の金メダル。
東京のうたごえでは、山本先生を招へいして「スタートライン」の練習会を11月19日に予定してます。
上記ホットラインで取り組まれた「あの日の誓い」の作曲者、鬼崎さんからのNEWSは、高知で行われた保育合研の後日談に共感しました、というお便りです。

レガーテコンサート 17th
今をみつめて~明日へのうた
10月16日
住友生命いずみホール

コンサートの模様は、7面の小村公次さんの評をお読みください。
ここでは、この写真の解説。
当サイトでは、写真をクリックしますと拡大表示されます。
何の曲を演奏しているのかわかりませんが、注目は山本恵三さんのかぶり物。多分、カニ?
ほかにもまぐろやフグなど様々。
タイやヒラメに舞い踊り・・・でしょうか?

連載1307回 引っ越し
11/14~21
グリーングリーン
「春の使者」と「川」
山本忠生
京都ひまわり合唱団指揮者
(66)夜の文化と真昼の文化
「ひと粒の麦~Moment」
加藤真美
大阪・関西合唱団
ひろゆきとカニエのヘイト
アフター・ヤン
人生100年時代
作詞:田中伊久男 作曲:奥村忠一
試聴はこちら

「原発をとめた裁判長」吉田真理子(広島県)