2022年6月20日号

笑・唱・楽・招 落語と合唱のつどい
本紙に落語家さんにご登場いただいたことは多々ありますが、合唱団との共演というのは、あまり聞いたことがないですね。
今回は、上方落語の実力派、桂吉弥師匠。吉弥師匠のお母さんが、大阪北部センター合唱団の団員で、その関係で落語と合唱のつどいが実現しました。
つどいでは、吉弥師匠の独唱、合唱団との共演、お母さんとのトーク、もちろん落語も。多彩なプログラムでした。
つどいの後、インタビュー。その席にはご両親も一緒。その様子は4面で。抱腹絶倒の逸話がいっぱい。
ご両親ともに学校の先生。その影響もあって、吉弥師匠は神戸大学教育学部に入学。
それだけでもすごいこと。
サークル活動は落研。吉朝師匠にあこがれ、大学4年で高座に。
両親も唖然としたことでしょう。
確かに、祖母や伯母も当初は猛反対。でも、米朝師匠の下で修業すると聞いたら手のひらを返したような反応に。
関西圏以外では、あまり理解できないかもしれませんけど、上方の人にとって、米朝師匠は人間国宝としての知名度が高かったのですね。
米朝師匠はといえば、大フィルをバックに落語をやった方。
2015年にお亡くなりになられてますが、3代目として、演芸界初の文化勲章受章者になってます。
師匠の右隣がお父さん。
インタビューでは物静かな感じの吉弥パパですが、読者の皆さんには、覚えておられる方もいると思います。
昨年のひろしま祭典の際にはうたごえ応援団として本紙読者の拡大にご尽力をいただきました。


東京・三多摩青年合唱団では、2月27日からJR国立駅前などでスタンディング活動。すでに14回を数えています。
これまでの本紙で、行動の様子、箱崎作次さんの創作曲・YouTubeの紹介してまいりました。
こちらはオペラ歌手のオクサーナ・ステパニュックさん。
2月27日に最初にスタンディングに取り組んだときに、近隣に在住のオクサーナさんから「ありがとう」と声をかけられたのがきっかけ。

オクサーナさんが「ウクライナ国歌」を歌う映像はこちらから。

オクサーナさんの経歴がすごい。
2003年に26歳で来日して、藤原歌劇団の正団員に。「椿姫」ヴィオレッタ、「ラ・ ボエーム」ムゼッタ、「魔笛」夜の女王、「夕鶴」ゆうの役で出演しています。
その実力は、首相晩餐会で演奏する評価を得ています。
4月14日に国分寺市では、チャリティコンサートを開催。秋川雅史さんとの共演。
残念ながらコンサートには行けなかった、という方が多いでしょう。
YouTubeで2年前のお二人が歌う「Ave Maria」の映像がありますので、ご覧になってください。
こちらはパートナーのタラスさん。
スタンディングには機会あることに参加してくれています。

この間のスタンディングで、募金が40万円以上集まりました。
その使途について、タラスさんからのアドバイスで、ウクライナで不足している止血帯を送ることにしたそうです。


核兵器廃絶へ2022
東京→広島コース
県内は13日間の行進。
開幕前に歌った「ウクライナに平和を」はきむらいずみの詩に、浜松センター合唱団・岩渕七子が曲をつけたもの。
創作センターでお聴きください。
東亜細亜平和行進
6月1日に国頭村辺戸岬の祖国復帰闘争碑から出発して、6月23日の慰霊の日に糸満市摩文仁に到着予定。

杉並ぞうれっしゃ合唱団
ファミリーコンサート
7月3日
東京・西荻勤労福祉会館
1987年から開催してきたコンサートもコロナ禍では軌道修正も。
コロナ初年度(2020年)は団員だけの「つどい」。
昨年は会場定員を100名に限定。演奏も短縮バージョンに。
そういえば、ウクライナの動物園はどうなっているんだろうか?とか、タイでは動物園での象の曲芸が動物虐待になるからやめたとか。
でも今年ぞうれっしゃは全曲走るそうです。

老朽原発このまま廃炉
北海道の泊原発に対して津波対策の不備から運転さし止めの判決が下されたのが6月1日。原告は廃炉も求めてましたが、これは認められず。
こちらは5月29日の大阪。
老朽原発の廃炉を求める集会が開かれ、福井、京都、大阪のうたごえ有志が「今が勝負だぜ!」「老朽原発動かすな」などを演奏。
でも、どんな曲なんだろう。
演奏している映像をYouTubeにあげるなどしてくれたら嬉しいな。

演奏会 活況
高岡市、平日の早朝、朝市に訪れた人をターゲットに「大空へ飛べ」では東日本大震災復興支援募金活動を行いました。
こうした行動は、野外ラブの醍醐味で、かつ、9月3日のコンサートに向けた練習にもなっているようです。
2005年に上野水上音楽堂で始まった憲法フォークジャンボリー。その後、各地で開催されています。埼玉では2013年から開催し、一時コロナ禍で中断を余儀なくされましたが、今年で5月で8回目。
その内容の多彩なこと。こちらのプログラムでご覧ください。
なお、11月には川口市でも開催するようです。
合唱団ききゅうらが主催したチャリティコンサート。ウクライナの平和を希求するコンサートには、ウクライナ出身のナターシャ・グジーさんをゲストに迎えています。
同趣旨のチャリティコンサートは桶川市でも開催されました。
吹田おらが町コンサート合唱団では「うたう会&ミニコンサート」を開催。
昨年創立35周年でしたが、コロナ禍でめども立たず。
当初一昨年の開催予定だったこの企画を、ロシアのウクライナ侵攻に「何もできない」わけにはいかないと急遽、開催にこぎつけました。

2022年度全国組織活動・本紙読者拡大会議
今年度の第55回全国総会での確認した組織拡大、本紙読者拡大目標達成に向けて、5月21日に全国組織活動・本紙読者拡大会議が行われました。
参加が青森から長崎まで23人が名古屋で、また12人がZOOMで参加して来年の運動75周年を見据えた議論を行いました。
2024年に祭典を開催する佐賀。これまでの経験からいうと、祭典開催準備期間中に本紙読者は爆発的に伸びます。
しかし、祭典終了後には減るのも事実。
本紙読者拡大運動では、
・増やす努力
・減らさない努力
そして、そのために、
・本紙の魅力を引き上げる努力
が必要ですね。
うたごえ新聞は全国のサークル・合唱団の活動状況を交流する場でも。
全国の仲間が、いま何に取り組んで、どんな喜び、悩み、怒りをもっているか共有しています。
こういう生の声が本紙の魅力の一つと言えます。
そのために、みなさんの応援、ぜひ、よろしくお願いします。

この魅力を伝えるために、大阪の北林さん(写真)は減紙もあるが、それを上回る拡大で増紙へ。その秘訣は4面でお読みください。


  • 衣替え敵基地を撃つ自衛軍
    金倉俊嗣
  • バイデンが百点つけた聞く力
    福家駿吉
  • 南北がミサイル撃ち合う戦争ごっこ
    下総の翁

皆さんからの投稿をおまちしております。


政治教養講座で演奏
国鉄横浜うたう会は茅ケ崎で開催された「春の政治教養講座」のオープニングで国鉄のうたごえならではの選曲で大きな拍手。

サークル近況ホットほっと
長崎のうたごえ交流会が2年ぶりに開催。練習が不十分、マスク着用とハンデを乗り越えて元気に交流ができました。
うたごえサークルざざむしのメンバーの村上さんが絵画の個展を開催。その様子が地元紙に掲載されました。
記事をクリックすると拡大表示されますので、お読みください。
青森県うたごえ協議会総会が開かれました。対面会議は2年ぶり。
活動は低下しても、会員の高齢化は待ってくれないものの、「平和」「暮らし」のテーマは待ったなし。積極的に取り組んでゆこうと確認しました。

環境と平和、そして美しい地球をまもろう
みどりのコンサート30
4月24日
神戸新聞松方ホール
この重たいテーマを合唱団・指揮者の力でどのように組み立てたか、声楽家の内海緑さん鑑賞記はみなさんが、プログラム作成時の参考になることでしょう。
千秋昌弘
テノール喜寿コンサート
5月22日クレオ大阪東
この5年で100曲以上の創作をされているそうですが、確かに、創作センター登録601曲のうち、41曲が千秋さんの作品。
同氏の録音による音源もありますので、喜寿+延期の2年を足した声とは思えないうたごえをお聴きください。
東葛合唱団はるかぜ
第15回コンサート
「5月の風にうたう」
5月22日
千葉・森のホール21小ホール
鑑賞記は大熊啓さん。お名前や写真は本紙でもたびたびお見受けしてましたが、鑑賞記は初めてじゃないかな?

連載1288回 食への関心
6/20-6/27
ここはどこだ
うたごえ祭典とレガシー
舟橋幹雄
日本のうたご全国協議会副会長
(47)リンゴ村から
もしあなたがここにいれば
高木徹
静岡合唱団なかま
広島・堂垣内一恵