2025年4月28日号

歌って・笑って・守ろう平和!
昨年の佐賀アリーナでの大音楽会の開幕前うたう会で、広島の山上さんが歌って大爆笑になったのが「グーチョキパーの歌」。その関係で、今年のメーデー・平和歌集にも楽譜付きで掲載されました。残念なことに曲の前半だけ。こちらで全曲をお聴きください。タイトルだけみると保育園やデイサービス向けの曲のようですが、どうしてどうして、人間の多様性を認めようというダイバーシティソングだと思います。
こちらはパギやんこと趙博さん。芸人9条の会などを通してお笑いで政治問題に正面から取り組んでいる方です。そう思うと、パギやん作の「グーチョキパーの歌」の狙い所もよくわかります。在日コリアン二世ということもあり、朝鮮文化についても深堀りをされています。浪曲に似た感じのパンソリについて言及されていますが、こちらのYouTubeでお聴きください。
下記の二つのイベントはパギやんも出演します。
50年ほど前はヨンテンニイハチ=4・28と呼んで胸にガジュマルをデザインしたバッチをつけて沖縄返還要求集会に出かけたものです。
最近は、ヨンニッパと呼称して基地問題から原発問題、幅広い課題に取り組んでいます。
主催の実行委員会の連絡先はこちらです。
「芸人9条の会」は、古今亭菊千代さん(本紙2019年6月17日号にご登場の女性初の真打)の呼びかけで、2015年9月5日に浅草『雷5656会館』にて旗揚げ公演。大阪では、2016年から毎年5月に公演しております。

埼玉合唱団が2010年から続けている韓国・平和の記合唱団との演奏交流。3月28日にソウルで合同演奏会を開催しました。
韓国の光復80周年記念コンサート。光復節は8月15日の、いわば1945年の日本の植民地統治からの解放記念日。ところが、本当の意味での独立か、というとその後アメリカとソ連の統治が始まり、大韓民国政府が樹立されたのは1948年。また、その半月遅れて、ソ連軍が占領していた38度線以北が朝鮮民主主義人民共和国の建国が宣言され分断国家としての歴史が始まったことになります。
3月28日コンサートのチラシ
「私は一つの花と咲く」
埼玉合唱団の単独演奏

本紙3月17日号の総会発言の中で紹介された長崎駐中国総領事館の観桜会で、長崎のうたごえが「平和の旅へ」を15分バージョンで演奏。

千葉・東葛合唱団はるかぜにはベトナム国籍の団員が在籍。その関係で、観光に来日したグループと交流会を4月2日、松戸市内のホールで開催しました。写真のような素敵な衣装のほかにも、数々の「お色直し」があったそうです。

クーデター50周年のチリを訪れる
今号の8面は、前号の1面特集会のつづき。元朝日新聞の南米駐在員の伊藤千尋さんからの、ピースボード途中下船のチリ報告です。
チリの首都・サンディアゴには「記憶と人権博物館」があります。この博物館は、1973年にアジェンデ人民連合政権を打倒した軍事クーデターの模様やその後の軍事政権による市民の不当逮捕、拷問、暗殺などの様子を、紹介しています。 1973年から90年まで続いたピノチェト将軍の軍事政権による人権侵害の犠牲者は4万人超。
この博物館の中で最も影響力のあるセクションの1つは、「不在と記憶」のスペースで、独裁政権下で犠牲となった人々の写真が掲示されています。公式発表では強制失踪・処刑による犠牲者は3216人。その全部を掲示できないので、定期的に入れ替えを行っているそうです。
先週号でも紹介しましたキラパジュンの日本公演ポスター。
「キラパジュン」(Quilapayún)は「三人のひげ男」という意味のチリ先住民マプーチェの言葉。
1965年の3人で結成。その後、このように人員も増えています。

浜島康弘さん追悼
2006年ごろに脳梗塞で倒れ、驚異的なリハビリと周りに支えられ復活した浜島康弘さん。うたごえの仲間の最強の支えは「ハイタッチ」(作詞 石黒真知子、作曲 林学)ではないでしょうか?「浜島康弘さんに心をこめて贈る」というメッセージ添えられた曲。その回復に向けた執念というか、パワーが半端じゃなく、更に、その前向きな姿勢を一緒にリハビリに励んでいる同じような境遇の人たちに「ハイタッチ」でそのパワーを分け与えている、という。そんな光景を、そのリハビリセンターと同じところにある身体機能障害者更正相談所に勤務する石黒真知子が詩におこして、ベストコンビの林学が曲をつけたものです。
あれから19年。訃報も本当に突然でした。
下の写真はお亡くなりになる20日前の撮影。
先週号のホットラインでも、さらに1ヵ月前の天白のうたごえにご夫婦で元気な顔を出していたと掲載されてました。
今号3面で、名古屋青年合唱団団長武藤佳子さんの追悼を掲載しております。
トヨタ労働者うたう会で元気な様子の浜島さん 昨年の没15年・林学作品演奏会で。
左は武藤さん、右は原田義雄さん。

メーデーが近づいてきました。
当日はもとより、前夜祭、当夜祭を計画されているグループもあるでしょう。

メーデーといえば、うたごえ運動の創始者、関鑑子。
大阪・いずみの森合唱団ニュース。改めてうたごえ運動がどういう経緯で始まったのかという文章が掲載されてましたので、3面でご紹介しています。
関鑑子については、上記の本、
「グレート・ラブ」
「夢を訪ねて」
などが上梓されています。メーデーの機会に読み直すのもよろしいかと。

4月9日に、「メーデー・平和歌集全曲 オンラインうたう会」が開催されました。
当日の様子はこちらからご覧ください。
「人間のうた」のコーナーの時に、山上さんから実は幻の2番があったという話。
くじけ迷う友の胸に/語りかける仲間はいるか
愛をなくした乙女の心に/春の木漏れ陽届いているか
生きる切なさ翼に代えて/人のやさしさ歌に託して
私はうたう愛のうた/共にうたおう人間のうた

昨年の佐賀での祭典の荒木栄ステージなどで撮影に入っていた「荒木栄」映画が完成しました。
5月24日に大牟田市での完成披露試写会を皮切りに全国公開の予定です。

今号の音頭の発信は淡路島から。
1998年に完成した全長3911mの明石海峡大橋と1985年に出来上がった大鳴門橋(1629m)で本州と四国が繋がっています。
今の団塊の世代が修学旅行で四国に行くときはフェリーで淡路島にわたってましたね。
今回の話題は洲本城。
こちらから360度のパノラマビューを見ることができます。
ただし、操作を誤ると目が回りますからご注意を

  • 濡れ衣を晴らした姉妹アッパレを
    三隅雅游
  • 火気厳禁足下にメタン博覧会
    福家駿吉
  • ひとり芝居大根役者よ待つ畑
    大澤博明

皆さんからの投稿をおまちしております。


三番瀬人工干潟シンポジウムで
2011年の日本のうたごえ祭典in千葉で紹介された「守ろう三番瀬」。あれから14年。最近になって市川市が三番瀬の一部を人工干潟にしようという計画が持ち上がっています。地元の合唱団プリマベラは、シンポジウムに歌をもって参加しました。

年金者組合浜松合唱団
木声会25周年記念コンサート
3月22日
クリエート浜松
2000年に開催された静岡でのうたごえ祭典を契機に誕生した合唱団。テーマソングは「かけがえのない人生を」

佐賀のうたごえの皆さんの3月は大忙し。
3月15日には、「政治に春を」「政治にあいを」をキャッチに、春をよぶ女性の集いで女性デュオBelieveがオープニング演奏。
3月30日には合唱団コールぽけっとが団員相互の交流のためお花見会が開かれ、佐賀のうたごえのメンバーが参加しました。

協議会だより
本紙4月18日号で紹介した神奈川のうたごえ75周年記念祭典。足掛け2年半に及ぶ記念事業の大団円がこの大音楽会でした。
次世代へのバトンをテーマにした構成で、写真は「いのちと平和のバトン」のステージ。壮大な宇宙が広がるステージですね。

連載1418回
公的マナー
4/28~5/4
国のすみずみから
音楽センターをもっと
木村 泉
山形センター合唱団
未来をかけて
田山文武
仙台合唱団
魅惑の裏声ボイス
楠木康平
朝ドラ「あんぱん」主題歌
ヒロシマのイチョウの木
寺本美和子作詞 たかだりゅうじ作曲
試聴はこちら
杉山良江(神奈川)