2023年4月24日号

世界の世論で包む核兵器廃絶
今年8月の原水爆禁止世界大会は長崎をメインに開催されます。そのために、長崎のうたごえは、今年は特に平和公園での6・9行動に力をいれています。
今号では核廃絶への取り組み、NO WAR/NO軍拡の各地の行動の様子をお伝えしております。
1面TOPは3人の方からの3つの角度からの長崎を語っていただいております。
4月9日は、あのコロナ禍で横浜に長期間係留されたダイアモンド・プリンセス号が韓国から長崎に寄港してました。そのため平和公園にも外国人観光客がおおく、長崎のうたごえでは果敢に署名を呼び掛けたそうです。
こういう時のうたごえは、外国人にもわかりやすい選曲。何を歌ったのか1面でご確認ください。
爆心地公園が長崎原爆資料館と平和公園の間にあります。そこに建立されているのが福田須磨子詩碑。4月2日に第48回福田須磨子忌の集いが行われました。福田須磨子さんという詩人についてあまり聞いたことがないや、という方は1面でお読みください。
本紙4月10日号でご紹介したスタートライン収載の組曲「坂道にて」に関連して長野靖男さんから、井上鑑さんの父上、井上頼豊先生の思い出話です。

No War 軍拡 ウクライナ侵攻
東京からは4人の方の投稿をいただきました。
三多摩のうたごえ協議会では小村公次さんの講演会。季刊日本のうたごえ198号で掲載された同氏の「ロシアによる戦争と脅かされる音楽の自由」の続編が語られました。1月に愛知で、3月に東京で開催されました。
その講演会のあと、三多摩青年合唱団は、参加者に呼びかけ第24回ウクライナ侵攻NOスタンディングアクションに取り組みました。
三多摩青年合唱団のウクライナ支援の企画を清瀬市でも実現。
年2回開催されている平和祈念フェスタで取り組まれました。
同様の取り組みが案が国立市でも出てきているそうです。
こちらの写真は、ウクライナ状況を伝える写真展。
八王子では第92回NoWar!八王子アクションが取り組まれ、絹の道合唱団ではレッスン後に参加しています。
佐賀ではオスプレイ配備反対決起集会が開かれました。佐賀のうたごえでは「空を 海を いのちを」(佐賀バージョン)を演奏。このリンクは、原水協の「今月のうたごえ」に佐賀から提供されたものです。
佐賀空港は1998年に「有明佐賀空港」という名称で開港。自衛隊との共用はしないという約束でしたが、2014年に防衛省は佐賀県にオスプレイ配備を受け入れるように要請。今年2月に佐賀市長が受け入れを表明、2025年7月までに体制を整えています。そのために20年間に発着料という名目の100億円が佐賀県に支払われるそうです。
佐賀空港は干拓地に近い立地のためバードストライクが全国最多といわれています。それが直接の原因でないとしても、発着便数は低迷しており、赤字運営を余儀なくされています。
赤字解消策としての自衛隊を誘致しようというのでしょか?
この写真で振られている大漁旗のように、平和な空、宝の海を護るには、最大の無駄遣いという戦争特需に頼りたくないですね。
なお、ネット検索をすると、佐賀空港は19年連続黒字という記事が目につきますが、それは空港ターミナルビルの決算で、空港自体の収支ではないので、念のため。

被爆ピアノに囲まれて歌う
本紙でもたびたび取り上げております被爆ピアノ。その資料館がオープンしたのが2021年。
本紙2022年2月7日号で、ひろしま祭典の機会に資料館を訪れた藤村記一郎さんの訪問記をご紹介しております。
今号8面では、地元の合唱団ハミングバードが企画して広島のうたごえの皆さんが参加して資料館でのうたう会の様子をお伝えしております。
館長さんの矢川光則さんはs、被爆ピアノコンサートのための喜多は北海道から沖縄まで、被爆ピアノをトラックに積んで届けています。こればっかりはクロネコヤマトというわけにはいきませんので、ご自身の運転で。大変な労力です。お聞きするところでは71歳。かなりきつい仕事と思います。
これも資料館を作った理由の一つだそうです。
毎年8月6日に平和公園で被爆ピアノコンサートが開かれていますが、コロナ禍の間は合唱なし。今年は3年ぶりの合唱団の皆さんの出番が出来そうと、関係者は期待に胸を膨らませています。

これまで何度かご紹介しましたオラトリオ「鳳の花蔓」。初演は5月5日に東海市芸術劇場で。
更に、12月24日(日)沖縄・読谷村の鳳ホールでの上演がきまりました。

その読谷村公演にむけて、。名古屋青年合唱団の佐藤さんが読谷村の見学に。その様子を3面でお伝えしております。
こちらの写真が鳳ホール。
ここで、新オラトリオの沖縄現地初演が実現するのですね。
佐藤さんはこの機会に2つのガマ(自然洞窟)を訪問されました。
チビチリガマ
戦禍を逃れていた住民が集団死しました。
シムクガマのとの違いを3面でご確認ください。
シムクガマ
ここに避難していた住民100人は集団死することはありませんでした。

「銀色の翼」史跡を訪ねて
昨年の全国うたごえ交流会で初演された合唱組曲「銀色の翼にのせて」の取り上げられたロケット戦闘機「秋水」につかう燃料の研究と製造をしていた海軍燃料廠が三重県四日市市にありました。
名古屋青年合唱団の中山さんがその跡地を訪問。
こうした戦争遺構は、戦争の記憶として残したいものですが、後世に伝えるための対応はされていません。
今の政府は、軍拡への道に突き進むために、そういう記憶は忘れてもらいたい、ということでしょうね。

黒川郡連合青年団
第14回くろかわ
コーラスチャリティコンサート
3月26日
宮城県大和町まほろばホール

地元の合唱団体、童謡を歌う会、青年団のほか、みなぎ紫金草合唱団、仙台合唱団若星Z☆が参加しました。


オーストリアなどヨーロッパでは過剰包装はなく、量り売りだけのお店が増えてきています。
こういうお店では、自分で量るというセルフサービス。
ヨーロッパでは、ガソリンスタンドはセルフが主流。これも量り売りの一種ですよね。でも怖い光景を見たことがあります。かなりの高齢のおばあちゃんが何に使うのかガソリンを買いに瓶を持ってきて、それにあのでっかいピストルのような注入器で入れようとするものですから、体中にガソリンを浴びてました。
こういう例外はありますが、世界は着実に気候変動への対応に舵を切ってますね。
最近、日本のデパ地下の肉屋さんやお総菜屋さんなどでも見かけるようになってきた量り売り。でも大半の食料品は便利なプラスチック包装ですね。例えば飴。ひと粒づつの個包装が主流。
ですからプラゴミの日に出される量は、可燃ごみと同じくらいの量。まだまだ日本人には意識変革へのモチベーションが足りないようです。
ただ、遅ればせながら、京都の斗々屋のように量り売りだけのスーパーも出てきているそうです。
これは洗剤の量り売り。100mlあたり255円ですって。 こちらはペンネなどのパスタの量り売り。左端のペンネはキロ705円です。

  • 原子力気勢委員会だったんだ              坪倉民子
  • 回顧録負の遺産には触れません
    三隅雅游
  • あれ削りこれも削って大軍拡
    浜田与志海

皆さんからの投稿をおまちしております。


うた新花見会
佐賀のうたごえ協議会では、来年の祭典準備活動として本紙読者をどんどん増やしております。その読者交流会を開催しました。うたう会だけでなく、いろいろと趣向をこらしたようですよ。

JAL争議支援
今号では、闘いを続けるJAL争議への支援行動を2件ご紹介。
まずは埼玉での支援行動。
全面解決へ、今後も宣伝行動に参加してゆくという決意が述べられています。
JR錦糸町駅前では、JAL不当解雇者労働組合の宣伝行動に東部のうたごえが支援。

創作曲は私の宝物
今号の紹介曲は「君の素晴らしき1年~卒園式の日に」
原詩作者の片岡泉さんは保育士さん。
写真左側の息子さんが保育園の頃を思い出して作詞して、藤村記一郎さんに曲を作っていただいたのが創作を取り組むきっかけに。それが昨年、みどりんコーラスが全国合唱発表会交流の部で発表した「旅立つあなたへ」。
そして、この2月に卒園する子どもたちへの思いを込めて完成したのがこの曲です。
こちらのYouTubeでご覧ください。
卒園式での演奏ですが、歌っているのは保育士のみなさん。
「晴れやかに4月になったら一年生」のあたりから歌っている方もウルウル。観ている方ももらい泣きでした。

連載1327回 音の風景
4/23~30
河は呼んでいる
梅丘歌曲会館
轟志保子
日本のうたご全国協議会事務局長
(85)強い男の時代とは
祖国の若者たち
保母理英子
あいち保育のうたごえ
デビュー前から注目・松原健之
あいみょん新曲「愛の花」
君の素晴らしき1年~卒園式の日に
片岡泉原詩 みどりんコーラス作詞 藤村記一郎作曲
試聴はこちら
京都・黒田愛子