2022年3月28日号

ねがいはひとつ 平和な暮らし
こちらは青森県八戸市。市中心街で抗議のスタンディング・アピールを行いました。参加したうみねこ合唱団の方からの報告。集まったのは50人。いつもの6日の核兵器禁止条約批准を求める署名活動より多くの人が集まり、また、市民の関心の強さを肌で感じたそうです。
合唱団プリマベラからの通信。今年で10回目となる3月11日のさよなら原発被災者支援パレードでは、ロシアのウクライナ侵略への抗議のプラカードを掲げて行進。
最近では、サイレントスタンディングから「with うたごえ」の通信が増えてきてます。ここでも「心つなごう」などがうたわれました。
日本原水協は街頭で寄せ書きを集めて在日ロシア大使館に届けるアクションも始めました。3月11日は新宿公演で、16日には新宿駅西口で緊急の抗議行動をおこない、多くのうたごえ合唱団からの参加がありました。
南部のうたごえ協議会はJR蒲田駅前で抗議行動を呼びかけ、7サークル33人が参加。通りかかった人から「何かしたい」という思いがひしひしと伝わってくる、とのことです。
こちらも30人が集まったとのことですが、それ以上いそうな感じです。
「ウクライナ国歌」をくり返し歌っていたら、ウクライナの人が飛び入り参加!
長野合唱団の方が長野駅前に一人で。
ところが、その50m向こうでは右翼が街宣、後ろ50mでは立憲民主党が演説。そんな中でのサイレントスタンディングは否応にも目立ったそうです。
この写真は、通りすがりの方に撮ってもらったそうですが、そこでも出会いがあったようです。
合唱団ミールは、日本ユーラシア協会愛知県連合会に所属。ウクライナの現状を見ていても立ってもいられず。集会では、ウクライナの第二の国歌といわれる「広きドニエプルの嵐」を演奏。
パレードでは、出発時に200人が、行進中に500人に膨れ上がったそうです。
大阪のうたごえ協議会の総会のあと、31人が抗議行動をおこしました。
通りすがりの若いカップルから「同感!」と足を止め、改憲反対の署名もしてくれました。
7面で紹介している「ウクライナに平和を」は作詞 きむらいずみ 作曲 たかだりゅうじ。早速、広島合唱団は3・11集会などで歌っています。紹介曲の音源は、広島合唱団のうたごえです。

リーブラで育む文化・平和
ロシア大使館は東京タワーの近く、アメリカンクラブの隣にあります。この写真は港新婦人のみなさんが26日で抗議スタンディングに行った時のもの。写真、右端の人の頭の上の白い建物がロシア大使館です。
4月10日(日)に行われる全国総会2日目と、75周年記念シンポジウムの開催場所は東京・港区の男女平等参画センター。ここで3月5日、6日にリーブラフェスタが開催されました。例年は、6月の男女共同参画週間に合わせて開催されますが、コロナ禍で9カ月遅れの開催になりました。
遅れても、開催できたこと自体、素晴らしいことですね。
フェスタにはうたごえサークル3団体が参加。港新婦人コスモスコーラスは、4月3日の40周年記念コンサートの準備中。こちらも2年前から2度の延期を経た取り組みだけに気合が入っていたようです。
みなとぞうれっしゃ合唱団は、親子3世代のファミリー合唱団。子どもたちを除いても平均年齢がぐっと低いサークルです。
まだ子育てに忙しいお母さんたちですけど、数年後をにらんだうたごえ後続者になってもらいたいですね。
さて、この映像は3・1ビキニデーでのリモート合唱「折り鶴」で東京のうたごえの場面。
実はこの「9」の文字は折り鶴で作られております。写真をクリックして、拡大してみてください。折り鶴がいっぱいですね。これは連鶴と言って一枚の大きな紙から作られているのですよ。

宮沢・レーン事件80周年に想う
「宮澤・レーン事件って何?」と思われる方も多いと思います。
80年前といえば、小林多喜二が特高に殺されたのが1933年。そんな時代の悲惨な歴史の一幕。しかも、冤罪だったというのですから、たまったものではありません。そもそもどういう事件だったのか、今号の4~5面でお読みください。
本紙2017年3月13日号では事件75周年の取り組みとして、北海道合唱団が構成劇「エルムに寄せて」を創作して上演したことを取り上げております。
多分、当時の演奏と思いますが、YouTubeで視聴できます。1時間越えの長編ですが、この機会にぜひ。
今号の記事で紹介されている20分の短縮版もYouTubeで視聴できますよ。

タイトルの「エルムに寄せて」は、なにか意味があるのでしょうけど、

この構成劇の脚本は乳井有史さん。北大のOBさんです。作曲・編曲の高畠賢さんに2篇の詩が送られてきて、一つが「エルムに寄せて」。もう一篇はうたにはならなかったのですが、なかに「さあ手を携え列を組もう」というフレーズがあり、これをベースに「信頼」という曲を作り、それがこの初演時に演奏されています。
5年前の75周年集会では、宮澤の妹さんが参加して、「日本だけでなく、世界が本当の平和な素晴らしい国になりますように。私はやがて90になります。一度は北大に立ってみたいと、やっとの思いでやってきました。その時に、この劇の有ることを知りました。こんなに素晴らしい劇になり、兄も、父も母も喜んでいると思います」と映像の中でご挨拶をされておりました。
2013年に強行採決された秘密保護法。その後、「集団的自衛権行使を容認する閣議決定」「安保法制」「共謀罪」など戦前に暗い歴史を思わせる法整備が進んでいたのが5年前。
ロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮の異常な軍事行動を利用したきな臭い情勢が切迫してきています。
80年前の悲劇を繰り返さないためにも、日本を再び戦争のできる国にしないことを再認識させる構成劇です。

人も環境もかがやく京都へ!
4月10日投票の京都府知事選には、京都総評議長のかじかわ憲さんが立候補しています。

梶川さんは、2019年の京都祭典の呼びかけ人を引き受けていただき、本紙2019年9月9日号にもご登場されました。

京都といえば蜷川虎三知事を思い出します。府庁に「憲法を暮らしの中に生かそう」という垂れ幕をかかげ、地方自治の中でも護憲の姿勢を鮮明にしていました。
当時、「花の色はオレンジ」がテーマソングだった京都府政を再びオレンジ色に染めたいですね。

第16回
コロナウィルスとの戦争が集結していないに、プーチン政権は何を考えてんじゃと、怒りの電話。糸が切れそうです!

ことの発端はウクライナのNATO加盟問題。
やっぱり軍事同盟って火種の元ですね。
その点、オーストリアはスイスと同じく永世中立国としてNATOには加盟していません。

中立といっても、中立という名の無関心ではなく、ウクライナへの人道支援に乗り出しています。
早速、4万5千人の難民の受け入れを始めています。
しかもその受け入れ態勢がすごい。3面でお読みください。
でも、日本に難民が助けを求めてきたら、どうするのだろう?
難民認定にごたごたして、挙句の果てに入管施設に送り込まれるとか。
毎度のことながら、彼我の格差に驚かされます。
2月27日にはウィーン市内で大規模な反戦デモが行われました。
オーストリア在住のウクライナ人をはじめ、ジョージア紛争で国を追われた人、ISISから逃れてきたシリア人元難民も駆けつけてきました。
EU域内は、国境がないため人の往来は自由。いったん域内に入れば、あとはこういう活動も堂々とできるのですね。


    • プーチンに冬将軍は来ないのか
      バイオ亭長浜
    • 核武装やはり維新は別動隊
      福家駿吉
    • 安倍晋の遠隔操作岸田ロボ
      浜田与志海

皆さんからの投稿をおまちしております。


3月13日に午前中は国際女性デー、午後は川内原発20年延長反対集会。
合唱団風は、近隣の合唱団も巻き込んでうたごえを届けました。

日比谷野外音楽堂で、金属労働者の集い。調布狛江合唱団の鈴木団長は、文化行事の依頼を受けて、小編成によるうたごえと、郷土部によるエイサーでステージを務めました、
小編成は「出前演奏班”東北人”」。名称が示すように、依頼があればどこでも出かけてゆくというフットワークの軽さが評判です。

発表会を聞いて
本紙2月7日号でズームアップした第3回合唱研究発表会の様子を7面でお届けてしています。筆者が指摘している「うたごえ運動音楽史」が欲しいという意見は賛成。この研究会をそういう方向性を持たせて、それをYouTubeなどで全国発信したら、運動はもっと広がることでしょう。

連載1277回 岩波ホール閉館
3/21~27
戦争はもういやだ
戦争をやめさせるうたごえの力を 轟志保子日本のうたごえ全国協議会副会長
(36)天皇陛下の御為に
さらば恋人よ 山上茂典国鉄広島ナッパーズ
大化けの兆し五十川ゆき
藤井風セカンドアルバム
ウクライナに平和を きむらいずみ 作詞 たかだりゅうじ 作曲試聴はこちら
愛知・猪飼ひろ子さん