2022年7月11日号

ウイーンに連帯
核兵器禁止条約が発効して1年。思えば、2017年に国連総会で採択され、3年半を経て発効に必要な50カ国が批准をしたため、昨年1月22日に発効。2021年6月29日現在、批准は66カ国、署名は86カ国。更に、ドイツ、ノルウェーがオブザーバー参加をしています。
今年の7月7日で採択されて5周年。
それに先立つ6月21日~23日にウイーンで第1回締結国会議が開催されました。
以前、岸田首相がオブザーバー参加したいと言っていたのですが、最終的に「橋渡し役」をあきらめたようです。
唯一の戦争被爆国として日本がこういう状況では本当に残念なことです。
さて、第1回締結国会議を前に、被爆地広島、長崎から連帯集会が開かれました。
広島のうたごえ協議会は原爆ドーム前で30分間、平和への熱い思いを届けました。
こちらでは「ひまわりアクション」として、併せて「ウクライナ市民と子どもたちのための緊急人道支援募金」に取り組みました。
場所は、この写真、お馴染みの繁華街ハマクロス前です。
ロシアのウクライナに対する蛮行、NATO加盟を決めたフィンランド、スウェーデンへの恫喝。
このような動きの中で、日本の安全保障の議論が沸き起こっています。防衛費を倍加することを国際公約してしまうことまで。
いま必要なのは、第三次世界大戦に入らないように、「軍事vs軍事」の構図にならないように、「知恵を寄せ合う」ことですよね。

ウクライナへの侵攻NO~うたごえアクション
8月27日に三多摩合唱発表会(東京の合唱発表会の地区予選)に駅頭活動を行っている人たちが「ウクライナ人道支援三多摩のうたごえ」を結成して参加を決めました。
毎月第3日曜日に八王子駅前で開催されている「No War集会」の開幕前に演奏。
これまではコロナ禍で参加を見合わせていましたが、5月から実行委員会からの要請もあり参加へ。
実は、一般の部B(20人以上)に毎年エントリーしている大型合唱団ゆえ、小編成活動にはちょっとしたコツが必要だったようです。
その辺の様子は5面でお読みください。
本紙60周年企画として、北海道で開催された「うた新まつり」にご登場いただきました作家の池澤夏樹さん。その呼びかけで全世界一斉「花はどこへ行った」の歌唱。札幌の繁華街すすきのでの路上ライブで全世界に呼応しました。
埼玉のうたごえ協議会では、ロシアのウクライナ侵攻が始まってすぐに声明を発出。街頭行動などを取り組みながら、ナターシャグジーさんをお呼びしたコンサートを企画。2カ月程度で実現できた神わざは4~5面(下段)でお読みください。

うたごえ新聞と父と私
「ともしび」「家路」「どん底」。
今な懐かしい、大きな声でピアノなどの伴奏で一緒に歌えるお店でした。
残念ながら「ともしび」は移転準備のため閉店中。「家路」も常設営業ができず、都内で月一のうたごえを有志で開催。「どん底」は「どんカク」は健在ですが、呑み屋さんに。
そんな昨今に、懐かしい写真に8面で出会いました。
通信を送っていただいたかたのお父さんが本紙の読者さんでした。
金曜日に東京から発送される本紙は、木曜日に長野県飯田市の読者の自宅に届けられます。
読者さんは、本紙の届くのを楽しみしていていて、配達の人が来るのをお茶とケーキを用意して待っていたとか。
久しぶりに心温まる内容です。
(その前は、新潟の施設に入っているお母さんと最後の歌う会の記事には、ついホロリ)
昨年8月にお父さんはお亡くなりになりました。その後もこの方は購読を続けていただき、全国のうたごえの様子を読みながら、昔通った新宿のうたごえ喫茶を思い出し、元気をもらっているそうです。

嬉しいですね、こういうおたよりをいただきますと、「私も通信を送ろう!」って気持ちがわいてきます。


5月28日~29日に恒例の東日本合唱講習会が開催され、130名の方が参加。その様子を東京のうたごえ轟会長に詳しく紹介いただきました。
間谷勇さん 渡辺享則さん 赤坂有紀さん 山本高栄さん

核兵器廃絶へ2022
北海道→東京コース
6月14日に盛岡入り。
昨年はコロナ禍のためうたごえからの参加は少人数でしたが、今年は事前準備を念入りに行い参加へ。
全体の参加者数はまだコロナ禍前に戻ってないようですが、アコを奏でながら歌ありの行進ができているのは嬉しい報告です。
今年もスタンディングを中心にした取り組みになりました。これにより、行進支援のうたごえの幅が広がったようです。
これまでうたごえの幟と横断幕がなかったところにもスタンディングで迎えることができました。
和歌山→広島コース。
津市では「2022ハート平和行進」が取り組まれ、その後、三重県の平和行進本隊へ引き継がれました。
最近は「折り鶴平和行進」とか、独自のネーミングで行進するのが増えてきているようですね。
東京→広島コース。
6月16日に岐阜県から滋賀県入り。6日間の県内行進のあと京都へ引き継がれます。
今年は久しぶりに「合唱団びわこの風」のうたごえのある賑やかな行進となりました。

木下サーカスと「ぞうれっしゃ」のコラボレーション。名古屋では81人の大合唱団で演奏しました。
木下サーカスは今後岡山」「宮城」と回るそうです。是非、各地でのぞうれっしゃが走るといいですね。

  • 玉ねぎの価格高騰目に涙
    バイオ亭長浜
  • 不参加で橋渡しじゃない橋割ったし
    桶川のジョー
  • 音(値)を上げて喉から手が出る
    弾丸(たま)より団子
    菅野章

皆さんからの投稿をおまちしております。


大西さん(90歳)を迎えて
うたごえサークルレントナーの5周年記念コンサートに90歳の大西進さんをお招きして開催。
実は、レントナーは大西作品だけを歌う合唱団。
この日の大西さんのトークにびっくりの話も。6面でご確認ください。

レガーテは、8月27・28日に東京で開催される全国おかあさんコーラス大会に大阪代表として出場することに。
素晴らしい快挙です。
パチパチパチ・・・
第50回山形県母親大会で山形センター合唱団がオープニングで演奏。
団員作成のウクライナ国旗シールをマスクに貼って演奏しました。

合唱団「ながせん」
第27回コンサート
人として労働者として
6月12日
長崎・平和会館

2年ぶりのコンサートについて長崎私立活水女子高等学校の岩永崇史先生に鑑賞記をお寄せいただきました。
先生のお名前は記憶の片隅に残っておりまして、12年前の本紙にご登場いただいておりました。


Ryo&Seiko
二人で奏でるConcert
6月4日
愛知・刈谷産業振興センター

合唱団西三河の団員である水野さん夫妻のコンサートが開かれました。

お二人は青春真っ只中に合唱団に入り、団の中心メンバーとして活動。
しかし、Ryoさんはパーキンソン病に。Seikoさんは脳梗塞と大動脈解離。
元気なうちにコンサートをやろうと、仲間の応援で念願の開催になりました。
微笑ましい光景です。

合唱団みどり
第6回コンサート
5月22日
名古屋市緑文化小劇場

1年延期して、半年前に開催を決断。不安を乗り越えた取り組みに来場者の満足度も高かったとのこと。


連載1291回 妖怪の話
7/11~7/18
巴里祭
松本での講習会
守屋博之
日本のうたごえ合唱団総監督
(50)喜びも悲しみも
あの日の授業 山本三郎大阪・いずみ合唱団
ナワリヌイ
ウクライナに春を
原詩 寺本美和子 編詞・作曲 コイケテツオ
試聴はこちらから
広島・堂垣内一恵