日本のうたごえ全国協議会の総会特集 Part2
神戸大学二宮教授をお招きして記念講演
憲法の平和的生存権が出番の2010年－生きる自由を奪う経済格差の中で、文化・文化運動が鍵を握る
【要旨】 民主党の上半身と下半身のねじれ反自民、反貧困ネットーワークなどの新しい運動をにらんだ上半身と、従来の自民党の延長である新自由主義路線を貫く下半身がねじれ現象を起こしている。 この下半身部分を阻止しないと、文化・芸術の荒廃に繋がる。
反貧困、反格差の運動の行方これを見通すためには、次の２つの見方があるがいずれも貧困によって危機に立っている。 人間は道具を作り、衣食住を確保している。 コミュニケーションにより生命の再生産を支えている。 所得の再配分は、金持ちから困っている人へ再配分をするという垂直型であるべき。しかし、今は、「子ども手当」のような水平分配になっている。これは消費税の増税につながる。 人間はコミュニケーションによって生存競争の世界から脱却した。しかし、貧困やサービス残業という問題が出てきた。平和は生活が苦しくなると守れなくなる。また、コミュニケーションがとれないということにもなる。 うたごえ運動は、コミュニケーションを通じて人と人が支えあうものとして期待したい。

総会での発言より　市民合唱団PeaceCall　中島恵子さん
	中島さんの夫である大阪産業大学附属高校の教員、中島秀夫さん（写真下中央）が2007年に不当な懲戒解雇を受けました。　市民合唱団Peace Callは懲戒処分撤回をもとめる闘いで、「先生がモノのように扱われる学校で、生徒は人間らしく育てられるのでしょうか」と署名活動にとりくみ、うたごえで支援しています。

新役員体制が決まりました。
総会で、2010年度の新役員体制が選出されました。会長　高橋正志 事務局長　小澤　久

ず～む・あっぷ音楽・人 今号では、若手ピアニスト大上結歌さんにZoom Up
	音楽で平和の環境を作りたい。 24歳の若手ピアニストは、九条の会のコンサート「憲法を守るはりま集会」でピアノ伴奏を務めるなど大活躍。 大学３年生の時に、広島の原水爆禁止世界大会に参加したのをきっかけに女学院９条の会に参加。 卒業後、西宮９条の会での演奏をきっかけに、平和を願う人達との縁が深まってゆきます。昨年の「はりま集会」では、新しく生まれた姫路市民合唱団「希望」が取り組んだ池辺晋一郎作曲「私たちが進みつづける理由」の伴奏をしています。今年の憲法集会では、森村誠一原詩の池辺作品構成合唱組曲「初恋物語」に取り組みます。
池辺晋一郎さんと

こばやし発　はしれ！ぞうれっしゃ
	宮崎県南部、霧島山を望む人口4万人の小林市でぞうれっしゃが2月7日に走りました。 主催は市教育委員会など。 1000人の会場はほぼ満席。 歌い手は、保育園児80人を含む230人。 「子どもの未来のために」をテーマにして、<愛><夢><絆><命.>の４部構成で、最期を「ぞう」が飾りました。
	ロビーには巨大壁画や、取り組みの経過が紹介されました。

応募は、fax　03-3200-0193 E-MAIL info@utagoe.gr.jp
 

• 北から南から ホットライン
  子どもも大人も一緒に平和つくろう　 鹿児島・合唱団風の九条フェスティバルでのとりくみ。
  
• 大阪音楽センター改修お披露目コンサートが開かれました。
  

  今年の新年号でご案内した、大阪音楽センターの改修完成記念として、 2月6日に関西アコーディオンクラブ主催でお披露目のコンサートとうたう会が開かれました。

• 千葉・ならしの健康友の会「新春の集い」
  

  合唱団プリマベラと年金者組合の習志野みんな歌おう会が一緒になり健康友の会で演奏。 いつもと違う雰囲気に主催者に大変喜ばれました。

• らんだむに長崎さるく　第７話旧浦上天主堂の被爆遺構保存物語(３)
• 今週のうたごえ喫茶　2010/3/８～3/14
• 随想うたごえ時間　「世界標準」　木村泉(山形センター合唱団）
• 歌の小箱　「知床旅情」
• 私とこの歌　「操車場恋唄」　田中輝男（奈良蟻の会合唱団）
• 映画缶　「ルド and クルシ」
• ミュージック・トゥデイ　サラ・マクラクラン
• 視聴室　「ザ・フォール」ノラ・ジョーンズ
• 本の紹介「NHK番組改変事件」～制作者9年目の証言
• 空を見てますか　「裁判員制度　その２」