1948年以来の歴史をもつ日本のうたごえ運動の機関紙「週刊うたごえ新聞」は創刊して66年目。うたごえ運動が創立し、間もなく発行された中央合唱団の機関紙「うたごえ」がその前身です。
当時の機関紙「うたごえ」は、楽譜や合唱団活動のための豆知識などを、一枚の紙を三つ折りにして収録したものでした。やがて全国に広がったサークル・合唱団を結ぶ機関紙として、「うたごえ」を発展させた「うたごえ新聞」は、1955年4月、タブロイド版一枚2ページだて旬刊で創刊しました。その年の暮れには4ページ建てに、1974年からは8ページ建て週刊として発行し、現在に至ります。
うたごえ新聞は、うたごえ運動の創造、教育、組織活動の財産として、また、うたごえ運動内の機関紙として、広く音楽・文化情報紙として発行しており、全国のサークル・合唱団の活動を活発にする機関紙にとどまらず、広範な読者とともに協力・共同の輪を広げ、いまこの時代に生きる人々の願いや声を歌に託し、つなぐ運動から発信される”うたごえ発ジャーナル”です。
うたごえ運動は、人々の生活と音楽を密接につないでいく運動であり、うた・音楽・文化をとおして、生活そのものを見つめなおし、ゆたかにしていく運動でもあります。運動の一つひとつの場面で、うたが様々な力を発揮し、ドラマが生まれています。そのドラマと感動を、紙面をとおして広く伝えていくのが「うたごえ新聞」なのです。