うたごえ新聞は週刊で、週刊というサイクルはジョークではなく、その時思っていることを書く習慣をつけやすい。締め切りに遅れたことは一回もないですよね。 うたごえ新聞はおもしろい。情報や、投書欄、読者の声も興味深い。 クレームをつけるとしたら音楽会評。演奏の関係者が書いている時があるが、客観性が弱い。たとえばニューヨークなどでは、批評家と演奏家は音楽会の後のちょっとしたレセプションでも同席しない。そこまでするのもどうかとも思うが、知っている者同士、仲間内で批評をすれば甘くなるのは当然だ。 励ましと批評、そのバランスは難しいが、それはうたごえ運動全体にも言え、仲間の励ましも当然必要。しかし、そこで終わっていると運動が外に出て行かなくなる。メッセージ・音楽を外に持ち出していかないと発展しない。 内部にばかりに目を向けていると、内部の対立が見えてきてしまう。コップの中の嵐のように。外に外にと目を向ければ、むしろ内部への自覚を持ち、小さなことより、大きな目標にさらに目がいくようになる。 平和の発信もこれはうたごえ運動だけのものではない。平和を願う人たちとはいつでも腕を組もうという姿勢が、うたごえ運動の目標も大きく達成することにつながると思う。違う意見の中にどんどん発信していく姿勢、それがうたごえ新聞の使命であり、そういう紙面に。これで私の話をしめんましょう。
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