土井大助さんの話に魅せられた 交響曲「風雪」

20110923国鉄 私が交響曲「風雪」のことを知ったのは、曲ができる少し前。1977年夏。文学の集まりで、詩人の土井大助さんが、「今手がけているのは」と交響曲「風雪」の話をした。土井大助という詩人は、ストレートな主張を文字にするが、その詩は深く潤いを醸し出している。そして、知的好奇心をくすぐる話がうまい。 「労働組合員の生き様、闘いを交響曲で描くというんだよ。私は国労のこの視点、しかけ人、新潟の小林泰治という男に魅せられた。それに応えて一緒にとりくむ指揮者・作曲家外山雄三さんにも…」と取材で知った国鉄労働者・鉄路をまもる人たちの仕事、想いを、生き生きと語る土井さんにも私は魅せられた。

 私は初めて聞く、国鉄労働組合員の闘いと文化、壮大なスケールに、その交響曲「風雪」とやらを聴かないでいてはいけない、と思った。当時、愛知県に住んでいて、名古屋公演もあったはずなのに、東京まで聴きに行き、聴いた後、今までの交響曲、合唱組曲、の概念がはじけ飛んだ。

 その時の、そしてそれ以後も聴いた成田絵智子さんの「夜」のソロが、時間を飛び越え、聞こえてくる気がした。そして今回、名古屋合唱団の武藤佳子さんのソロも清く、優しく心に染みた。

コメント / トラックバック1件

  1. 高橋和子 より:

    初めまして。偶然、このサイトにたどり着き、内容に驚きをかくせないでおります。私は、上に書かれている、小林泰治(正式には泰司)の娘です。今日、久しぶりに「風雪」を口ずさみ、検索をしていたら、父のことが書かれていまして嬉しくなりました。当時父と母は共働きで、私をうたごえの合唱練習に連れていくことが多く、多分小学校2年位だったと思いますが、歌の一部は記憶しています。父は小学校4年で亡くなりましたが、こんなふうに皆さんに取り上げられて娘として感謝しております。どこかでまたこの歌を聴けるのでしょうか?是非聞きたいです。また情報をいただけたら幸いです。神様がくれた偶然に感謝致します。

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