昨日の朝と今朝の4時、目覚ましをセットして一時起床。メモを用意して「ラジオ深夜便」を聞く。直でこの番組を聞くのは初めて。なんせこの時間ですもの。 なぜ、また。それは池辺先生に連絡したことから。昨今の情勢、沖縄問題、新しい政府も「事業仕分け」と称して文化行政をバッサバッソしそう。そこで毎号のエッセイでも触れてもらっているが、最近の情勢と音楽文化について、あらためて先生にたっぷりお聞きしたい、と取材のお願いをしたことから。
「早い方がいいのですが」とメールのやりとりから、ならばオペラ「鹿鳴館」がスタートする24日か25日に、とお返事をいただき、ちなみに…と「この番組のでオペラ『鹿鳴館』のこと、平和についても話します」とのこと。
先生のオペラ最新作「鹿鳴館」のことは、今年の3月くらいか、先生から「今、作曲中、ぜひ観てね」と言われていた。もちろん、と即、チケット予約すると、すべて完売。そんなあ、とまた、先生に連絡して、先生の事務所である東京コンサーツの残数を問い合わせ、セーフ。初日24日のチケットを確保していた。
連日朝時、まだ寝ている頭に冷たい水を飲んでカツ。
始まりました。17日の朝は、オペラ「鹿鳴館」(三島由紀夫原作)についての話。先生がこのオペラで試みられたことなども話された。これで、オペラがさらに味わえる。つづく18日、つまり今朝は、先生の音楽観が語られた。聞き手のディレクター氏が、「先生はうたごえ運動とも関わられて…」とうたごえの話も展開されていった。先生がこの間、私たちにもよく語られてきた、そして季刊「日本のうたごえ」今年春の号掲載の、池辺先生・浅井敬壹全日本合唱連盟理事長・高橋正志日本のうたごえ全国協議会会長の鼎談でも語られている、「日本にある二つの合唱組織、その両方にかかわり…」が語られた。
NHKテレビでも紹介された「ねがい」の話になり、「作曲の高田龍治君も知り合いで…」とこのオーケストレーションのこと、オーケストラで9条世界会議(2008年)で演奏されたことも話された。そして、広島での日本のうたごえ祭典の演奏から全員での合唱とキム・ウォンジュンさんの歌声が流れる。
そして、続くは混声合唱組曲「悪魔の飽食」。これも神戸の合唱団(神戸市役所センター合唱団)と「悪魔の飽食」原作者森村誠一さんと…と制作から全国縦断コンサート、最新の4月の愛媛公演はオーケストラで合唱団は430人になったこと、海外公演も中国2回、韓国、ヨーロッパ公演のことが話された。
聞き手曰く、「作曲家というと芸術至上主義と思いがちですが、池辺さんは、平和や社会問題をテーマにしたものも数多く書かれています」に応えて、あるフランスの芸術家の話を例に、「生きていることは即政治に関わっていること、それは自然なこと」、とこれも先生から直接聞いていたことではあるが、こうして公共放送ではっきり語られるのを聞くと、うれしいですね。
これで、オペラ「鹿鳴館」公演2日目の取材は、ばっちりか?!