2010年6月 のアーカイブ

私も見ましたWorld Cup

2010年6月30日 水曜日

6月29日から今朝の2時、私も見ました。サッカー、日本対パラグアイ戦。キック・オフ11時は見るのにはいい時間。

 池辺先生は、24日のオペラ「鹿鳴館」の初日を終え、打ち上げに出て、そのまま3時からの日本・デンマーク戦を観られたという。私の関心度はその時間はパス。でも、決まった! という瞬間は同時がいい、と今回は一瞬も目をそらさずTV画面に向かうこと120分。

 20代で世界中が注目する中、PKに立つ選手たち、それはすごい! としか言いようがない。限りなく人間の可能性を追い求める、スポーツも芸術だ。

華麗なる社交界の光と影~オペラ「鹿鳴館」に堪能

2010年6月25日 金曜日

 昨日6月24日、池辺先生の新作、オペラ「鹿鳴館」初日を観る。

 オペラ「鹿鳴館」のことは先生から聞いていて、いざ、チケットをと思った3月、すでに一般売りは完売だった。やっと手に入れたチケット、新国立劇場は4日公演とも満席。その中で迎えた幕開け。洗練された舞台構成、人間の声の芸術に酔い、休憩憩までの1時間半もなんと早く感じられたことか。後半はドラマの高揚感と相まって、最高潮。

 ヒロイン朝子の大倉由紀枝さんはもちろん、私が引き込まれたのは主役のバリトン二人。ダブルキャストで、初日は影山伯爵に黒田博さん、朝子のかつての恋人清原を演じた大島幾雄さん。そして、清原の息子(朝子の息子)を愛する顕子(幸田浩子)の声も瑞々しく心地よい響き。

 今日(25日)池辺先生にうたごえ新聞の「ときめきインタビュー」であらためて登場してもらった時、「日本の声楽界にはいっぱいこういう人がいるのですね」と言うと、先生いわく。「今、日本の声楽家とサッカーの力はあがっている」。ここで、夕べは夜中、観たのですね、という話に。

  しかししかし、6月下旬の中ホール(演劇のホールでという趣旨で1800の大ホールではなく、1000の中ホール)、4公演のチケットが3月で完売とは。これも取材での話、完売のため2回のゲネプロを公開したが、それもすぐに満席になったとのこと。

  それだけ、池辺晋一郎新作オペラ「鹿鳴館」は注目を集めたのだ。

7/12号、池辺先生登場~オペラの話も

2010年6月25日 金曜日

20100628鹿鳴館 25日、池辺先生にインタビューでのオペラ「鹿鳴館」の話づき。ヴォーカルスコアのあと、1月3日からオーケストラスコアを書き始めて、書き上げたのが3月10日とのこと。日本のうたごえ祭典in長崎の普及曲として高校生の原詩による「一本のペンで」の作曲を、特急でお願いします、と歌詞を送ったのは、なんとその最終盤の頃。

  まあなんと。「でも、先生、同時進行でいくつも書くのがプロですよね」と言うと、「絶えず並行、閉口してます」と、出ました。(これは紙面にも反映)

  作曲者は連日、4公演のすべてを観る。カーテンコールでは真ん中に立つのだから。毎回違う発見・感想があるのでしょうねぇ。

  7/12号は、この他、沖縄問題、平和問題、事業仕分けにつても聞く。

  ものごとを今と遠い先とふつも二つのスパンでみることが大事、本質をえぐり取る解決をなどなど、いつも「空を見てますか」で知る、先生のものごとの深い捉え方をあらためて聞く。今年の長崎での祭典よびかけ人、そして出演してくださる先生の祭典への期待はその次、7/19号で。

早朝の品川の駅に、原田義雄さんの「朝露」「故郷」

2010年6月24日 木曜日

20100624株主総会  6月24日、いつもより一時間半早く家を出て、品川駅へ。詩人の石黒真知子さんより、毎週金曜日、三菱本社前で名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟の支援行動をしているが、「今度は三菱の株主総会が開かれるので、24日木曜日、品川駅前でやります。岡山から原田義雄さんも来ます。取材に来て」とメールが。

  日本が行った戦争中の朝鮮強制連行のこと、「松代大本営」について、この間途切れているが取材している私は、学生時代からこの問題にとりくみ、その詩も多い石黒さんからはいろいろ情報ももらっている。この金曜日行動も一度取材に行かなければと思いつつ、毎週ならばそのうち、とついつい流れていたが、このメールで、行こう!と。

  石黒さんは、自分のテーマとして名古屋・三菱の朝鮮女子勤労挺身隊訴訟にかかわり、私の好きな歌「誇りを胸に」もいち早く書いている。この作曲は林学さん。石黒・林コンビの歌は多い。昨年、林さんが亡くなり、その跡を受け継ぐ形で、この金曜日の行動を歌った「フライデー・レポート」など、今は石黒・原田コンビで歌づくりが進められている。

20100624原田  原田さんは時には夜行で岡山から東京・品川へ。「さすがに夜行はきついわ」と言いながら、この日は奥さんの千代美さんとかけつけ、3人の原告と共に、株主総会に向かう三菱関連の人たち、道行く人に訴え、ビラを配り、歌った。

  原田さん、曲もいいが歌もうまい。原田さんの「故郷」の歌に「涙が出て…」と姉が挺身隊にかり出されたという原告団に加わっている一人。まさに、シンガー・ソングライター。

 朝鮮女子勤労挺身隊の人たちがなぜ今、訴えるのか。ちょうど、20日の日曜日、NHKスペシャルが韓国併合100年企画の一環として、この原告も登場するドキュメンタリーを報じていた。

  戦後65年とは、ここにも大きな宿題があった。近々、うたごえ新聞で紹介しようと思う。

20100624三菱重工 日本のうたごえ祭典in長崎の普及曲「一本のペンで」は、高校生の原詩を元に作詞は石黒真知子さんにお願いした。石黒さんは、この高校生の原詩による作詞と韓国の中学生をつなげたい、と語った。石黒さんたちはこの夏、韓国・光州の支援団体「ハルモニともにする会」の人たちと光州の中学生・先生を招待して愛知で「ファイト! 勇気を出して ハルモニと結ぶコンサートを開く。もちろん、これも取材したい。取材の輪も広がる、広がる。

きょうは6・23

2010年6月23日 水曜日

  きょうは6・23。学生時代、安保条約10年の固定期限は切れるのだから、これからは日米どちかが破棄通告すればこの条約はなくなる。だから反対の声を広げよう、とよくデモにでかけた。まさに〽うたはどこでおぼえた…、ではないが、大学に入ってすぐの4・28沖縄デーからほぼ連日のようにデモに行き、次々と覚えた「国際学連の歌」「あかつきの空に」、デモを終えた後に「どこまでも幸せを求めて」などなど。

 「あかつきの空に」、あの美しい対句表現と抒情性とダイナミックさのある曲にサークル(ユネスコ)の部室で何度も先輩にリクエストして覚えた。その作者とうたごえ新聞編集会議で臨席した時の驚き。

 その安保条約締結今年は50年。

そして、6・23は沖縄の慰霊の日。沖縄・南部の摩文仁の丘で静かに今年も慰霊の式典が行われただろう。その沖縄は今年は元気に辺野古から摩文仁までの平和行進で歌を響かせたと通信が届いた。制作中の7/5号に掲載。

キム・ロザリオさんからメール

2010年6月22日 火曜日

  ニューヨークで会えなかったけれど、その後連絡がとれたキム・ロザリオさんから、ニューヨークでの反核コンサート(キムさん原詩の『私たちが進みつづける理由』も歌った)の音源、NPT・NY行動特集のうたごえ新聞等を送ったお礼のメールが届く。

 「合唱団のうたごえはとてもとても美しいですね。…三輪さんと連絡をとって以来、モチベーションがあがり、本書きのプロジェクトにもどりました」とあった。きっと「私たちが進みつづける理由」の背景と今が書かれのだろう。NYの、通訳をしてもらって以来お世話になっている名井さんにも協力してもらい、キムさんへのインタビュー、リベンジ。その方法を模索しよう!

アコーディオニスト~エネルギュッシュな大田智美さん

2010年6月21日 月曜日

20100621大田智美さん  7/5号の1面は、アコーディオニストの大田智美さん。きっかけは音楽センターでの会話から。バラライカ奏者北川翔さんのアルバムが9月、音楽センターから発売されるが、その中にも演奏が入っているこんな人がいる、と紹介された。 アコーディオニストの登場もいいな、とさっそくリサーチすると、驚くばかりのスケジュール、コンサートもプロデュースしていく意欲的な人。30歳。音源も聞いたが、かつて世界的に活躍するアコーディオニスト御喜美江さんに取材した時、御喜さんが言った「アコーディオンは風の芸術」ということばを、大田さんの音色を聞いて思った。

  そこでさっそく取材の依頼を。

 10年間、ドイツでアコーディオンを勉強した彼女、高校はピアノ科だった。なぜなら、日本には高校、大学とアコーディオン科はない、なるほど。

20100621大田 北川  質問にもてきぱきと応え、アコーディオンの魅力を伝えたい、いろいろな出会いのなかで音楽づくりをしていきたと若いアーティストとのコラボで企画をプロデュースしてのコンサート、セミナー、音楽センターアコーディオン教室の講師もつとめている。

 取材は麹町の喫茶店で。なぜかと言えば、その近くの音楽事務所でアルバイトをしているという。「これも自分たちの音楽企画を組むのにとても役立っています。チラシ一枚デザインするのも、打ち出し方も…」と言い、「日本の音楽大学にアコーディオン科を設立するのが夢」と聞くと、もうまぶしくなる。夢に向かってひたすら行動する若いアーティストに感動した。小柄な体に15キロのアコーディオン、「私の手は小さいの」と、見せる手は本当にかわいい。

 興味があったドイツの音楽環境・暮らしの話もおもしろかった。消費税19㌫(食料品は7㌫)でも、オペラ立ち見席は300円、大学まで授業料は無償(今は大学は若干かかるかしいが)、医療費は学生には特別制度があり、大田さんもドイツの生活で親知らずを4本も抜いたが、ほとんどそのお金は気にならないほどの額だったという。

 そういうふうに消費税が使われれば、そりゃあみんな納得するでしょうよ、高くても。日本は大企業の法人実効税率引き下げの穴埋めに使われるなんて、消費税 粉砕!

ボストン美術展

2010年6月20日 日曜日

20100620Boston01 NPT・NY行動では、メトロポリタン美術館に行きたいと、ひそかに思っていた。しかし、実際はその心の余裕がなかった。やはり、絵はゆったりとした心で観るもの。20日の日曜日、久しぶりに会う友人から、この日が最終日のボストン美術館展のチケットがあるから行こう、と誘われ、ラッキー。

 目指す美術展。うーん、人が多い。それは仕方がない。しかし、絵に見入るともうそれは忘れて、ピサロ、モネ、マネ、ドガ、ミレー…。今まで知らなかったピサロの冬の絵「雪に映える朝日」やモネの「近郊セーフ川の朝」、特に「セーヌ川」は朝日が照らす色合いに引き込まれる。生きるそのことがとても尊く思えてくるミレーの「馬鈴薯植え」、ゴッホ最晩年の「オヴェールの家々」の力強さ…、タイトル通りの「名画のフルコース」に堪能する。全80点の展示もちょうど許容範囲。リフレッシュ!

輪田鼓の「おくのほそ道」東京公演~これって 和のオペラ!

2010年6月19日 土曜日

  19日はパルテノン多摩で、6/7号1面で森村誠一さんに取材し紹介した神戸市役所センター合唱団の和太鼓衆団輪田鼓の「おくのほそ道」東京公演を観る。

 俳聖松尾芭蕉の「おくのほそ道」をベースに、和太鼓としの笛・三味線、民謡民舞・合唱で織りなす旅ものがり。昨年の神戸初演につづき、ぜひ東京でもという声から行われたもの。

20100627奥の細道 輪田鼓の洗練された和太鼓の響き、所作一つにも高い完成度で魅せられる。ものがたりをつなぐ三味線としの笛の心にしみいる音色、織りなされる民謡・民舞、ナレーション。いつか一緒に「おくのほそ道」を旅している気分になっていた。作・構成の輪田鼓代表田中嘉治氏の企画・構力に圧倒される。

  うたごえ新聞でも紹介したが、田中氏がこの構想をあたためていた昨年、合唱組曲「悪魔の飽食」以来のつきあいとなる森村誠一氏にこの企画を話したことから、旅ものがたり「おくのほそ道」は大きく構想が膨らんだ。写真俳句も手がけている作家森村氏はその頃、BS朝日で放送の「森村誠一 謎の奥の細道をたどる」の収録中だった。芭蕉が歩いた奥の細道をたどって、芭蕉の句の謎を解き、自身も俳句を作りながら歩く企画で、実は森村氏が着る芭蕉の衣装もある。ならば、と「おくのほそ道」では森村氏がニセ芭蕉として登場。われわれがイメージし伝えられる芭蕉は森村氏のような痩身だが、実際の芭蕉は中肉中背、本公演で本物の芭蕉役ソロをつとめた山田健さんが等身大。

 その森村氏の「おはなし」が公演をさらに豊かにした。こんな話をされた。なぜ芭蕉が俳聖が、現代人の心をも打つか。事象への深い追究と次なるもの永遠を追い求め姿勢である。「おくのほそ道」の旅に出る頃、すでに芭蕉は俳聖として名をなしていたが芭蕉の“不易と流行”、未知の可能性を追求する創作姿勢が、旅をさせ、その姿勢からうまれる作品が、時を超えて人の心をとらえる。これを音の世界で表現した輪田鼓の「おくのほそ道」…。というお話に公演への期待はさらに高まる。

 完成度の高い技術の心地よい満足感と、時に笑いを誘う展開、これはまさに和のオペラだと思った。

 「観てよかった」「神戸だから観る機会はなかったが、もっとみんなに見せたい」と言う人たちの感想を聞いて、私も本当によかった。

ラジオ深夜便に池辺先生、うたごえの話も

2010年6月18日 金曜日

 昨日の朝と今朝の4時、目覚ましをセットして一時起床。メモを用意して「ラジオ深夜便」を聞く。直でこの番組を聞くのは初めて。なんせこの時間ですもの。 なぜ、また。それは池辺先生に連絡したことから。昨今の情勢、沖縄問題、新しい政府も「事業仕分け」と称して文化行政をバッサバッソしそう。そこで毎号のエッセイでも触れてもらっているが、最近の情勢と音楽文化について、あらためて先生にたっぷりお聞きしたい、と取材のお願いをしたことから。

 「早い方がいいのですが」とメールのやりとりから、ならばオペラ「鹿鳴館」がスタートする24日か25日に、とお返事をいただき、ちなみに…と「この番組のでオペラ『鹿鳴館』のこと、平和についても話します」とのこと。

20100628鹿鳴館 先生のオペラ最新作「鹿鳴館」のことは、今年の3月くらいか、先生から「今、作曲中、ぜひ観てね」と言われていた。もちろん、と即、チケット予約すると、すべて完売。そんなあ、とまた、先生に連絡して、先生の事務所である東京コンサーツの残数を問い合わせ、セーフ。初日24日のチケットを確保していた。

 連日朝時、まだ寝ている頭に冷たい水を飲んでカツ。

 始まりました。17日の朝は、オペラ「鹿鳴館」(三島由紀夫原作)についての話。先生がこのオペラで試みられたことなども話された。これで、オペラがさらに味わえる。つづく18日、つまり今朝は、先生の音楽観が語られた。聞き手のディレクター氏が、「先生はうたごえ運動とも関わられて…」とうたごえの話も展開されていった。先生がこの間、私たちにもよく語られてきた、そして季刊「日本のうたごえ」今年春の号掲載の、池辺先生・浅井敬壹全日本合唱連盟理事長・高橋正志日本のうたごえ全国協議会会長の鼎談でも語られている、「日本にある二つの合唱組織、その両方にかかわり…」が語られた。

20100618世界九条会議でねがいの指揮をする池辺晋一郎先生 NHKテレビでも紹介された「ねがい」の話になり、「作曲の高田龍治君も知り合いで…」とこのオーケストレーションのこと、オーケストラで9条世界会議(2008年)で演奏されたことも話された。そして、広島での日本のうたごえ祭典の演奏から全員での合唱とキム・ウォンジュンさんの歌声が流れる。

 そして、続くは混声合唱組曲「悪魔の飽食」。これも神戸の合唱団(神戸市役所センター合唱団)と「悪魔の飽食」原作者森村誠一さんと…と制作から全国縦断コンサート、最新の4月の愛媛公演はオーケストラで合唱団は430人になったこと、海外公演も中国2回、韓国、ヨーロッパ公演のことが話された。

 聞き手曰く、「作曲家というと芸術至上主義と思いがちですが、池辺さんは、平和や社会問題をテーマにしたものも数多く書かれています」に応えて、あるフランスの芸術家の話を例に、「生きていることは即政治に関わっていること、それは自然なこと」、とこれも先生から直接聞いていたことではあるが、こうして公共放送ではっきり語られるのを聞くと、うれしいですね。

 これで、オペラ「鹿鳴館」公演2日目の取材は、ばっちりか?!