新実徳英「昨日よりも優しくなりたい」
作詞 和合亮一
作詞者和合亮一さんの言葉が、気持ちが一つ一つ僕の中に入ってくるのでした。
「僕の体は音楽です」、そうなんだ、体は音楽でできている。この詩句から、すき間のあるリズムとメロディが生まれた。全身の細胞の一つ一つが歌っている。そんなイメージも湧いてきました。
「僕の心は 言葉です」。
そう“初めに言葉ありき”を思い出す。
和合さんの言う「世界の意味」、たぶん一人一人違うことがわかってくるんじゃないでしょうか。
「僕の影は 油絵です」。
影と僕、そしてふるさとの家、ここには震災が影を落としている。ふるさとの濃さも。
「僕の記憶は 宇宙です」。
137億年の宇宙の歴史、地球誕生から46億年、その記憶は僕たちのDNAの中に組み込まれている。
唯一無二の私、そして地球、のうた。
この曲[詩+音楽]は人間賛歌、ふるさと賛歌、地球賛歌になった。
しかし決して叫びはしない。
あくまでも優しく、明るく、自らの裡へ、そして聴く人々へと届いていく、そんな歌でありたいと思っています。