■オリジナルコンサート総評

 ■総評

創作は楽しい冒険
テーマは多岐にわたったが、どの作品も好評だった。コロナ関連を始め今の時代を反映している歌が多く、大変な時期を一緒に越えてきたことを確認する場になった。衣裳の工夫や演出があったのも良かった。メッセージ性がハッキリしていてブレてないのもいい、という意見も。沖縄をテーマにした曲が無かったのが残念。
広島在住の坪北さんからは、「平和をテーマにした曲が多いが、全世界の人に聴いてもらいたいし、歌い継いでいただきたい」というエールも。武さんは、「これまでのオリコンの中でも粒ぞろいの作品だった。どの作品もどこかに輝いているところがある」と。
作曲上のアドバイスとして寺内さんからは、「もう少し冒険をしてもいいのではないか。奇抜を求めることではないが、無難にまとめようとしている」、坪北さんは、「練り直す作業を大切にして欲しい。細かいところでは無く、全体の構成を練り直すことが大事」と。
詩の着眼点として、冒頭の歌詞が数字で始まるのが印象に残った、タイトルが歌の理解を助けているのかという点で一工夫欲しいものものあったという感想も。
また、全国創作講習会から関わっていただいた水野さんは、「コロナが歌作りを変えた」と。
確かに、いろんな人が関わって完成されてきている曲が多い。講習会で2回作品を練る機会があり、その成果が出ている。離れた人たちとリモートで繋がるという創作の新しい形が見えた。集えない、歌えない中、みんなで歌おうという思いの曲や、現場や団体の原点から呼びかける歌も多かった。
映像参加を認め、ライブ配信も行なうなど、世界中の人たちと繋がる入口にも立った。だが、私たちはユーチューバーを目指すわけでは無い。「一人の胸の鼓動を万人の胸の鼓動に」するには、生の交流、生の演奏に勝るものは無い。新しい技術も取り入れて総合力を高めつつ、うたごえ運動の機関車としての創作活動を進めて行きたい。創作は楽しい冒険だ!

木村 泉



経験したことのないコロナ禍の長いトンネルを通り抜け、2年ぶりにオリコンが開かれたことを嬉しく思います。歌えることの喜びを改めてかみしめたコロナ禍中で生まれた歌たちは、これまでの創作とはすこし違うものになったと感じます。映像での参加が認められたことも画期的でした。これで、これまで参加できなかった方の参加も可能になりました。ただ、オリコンの良さの一つは、作った人の思いや願いを身近で感じることにあるので、映像が中心になっては困りますが。
 私は曲を中心に感想をお伝えしますが、「ざる耳」なので、皆さんの思いを十分にくみ取れない場合もあります。そこはどうぞお許しください。

 

武 義和

■講評委員
木村泉(山形センター合唱団副団長) 武義和(作曲家) 坪北紗綾香(ピアニスト・作曲家)
寺内大輔(作曲家・即興演奏家) 水野スウ(作家)

■講評委員の皆さんから支持された作品
4票 「夏の終わりに」「キャンドルナイト」「たちばなの香り」「銀色の翼にのせて」
3票 「私は忘れない 母の涙を」「みっちゃんのえくぼ」「星となれ ボクらの歌よ」「アンネの薔薇」
「風と一緒に」「亡き父へ 感謝を込めて」「大好きなみんなへ」「私は福島で生きる」
2票 「138億年の旅路」「集まれば元気」「敗れざる者たちへ」「マスク屋さん」
1票 13曲